
更年期という言葉に「つらそう」「ひとりで抱えるもの」…そんなイメージを持っていませんか?
更年期の不調は目に見えにくく、本人にしか分からないと思われがちです。しかし、花王で実施した調査の結果を見ていくと、実は周囲も変化に気づいていること、そして向き合い方は人それぞれであることが見えてきました。
この記事では、更年期をめぐる実態と、いま女性たちが選んでいる向き合い方について、データをもとに紹介します。

更年期とは、一般的に閉経をはさんだ前後約10年間、女性のカラダが大きく変化する時期を指します。一般的には40代後半から50代にかけて迎える人が多いとされています。
つまり、特別な人にだけ起こるものではなく、「女性であれば誰にでもおとずれる」自然なカラダの変化のひとつです。 ほてりや発汗、気分の揺らぎ、眠りにくさといった更年期の症状は、現れ方や強さが人それぞれで、症状がほとんどない人もいれば、日常生活に影響を感じる人もいます。
よくいわれる「更年期障害」は生活に支障がある状態を指します。自身の症状で心配がある場合は、婦人科を受診しましょう。

更年期の不調は、本人にしか分からないものだと思われがちです。しかし、花王が2025年に実施したウェブ調査(N=2,550)において40〜60代女性1,050名を対象に『Q.自分が更年期だと思いますか?』、 また40〜60代の男性(パートナーあり)194名を対象に『Q.パートナーが更年期だと思いますか?』と聞いたところ、 女性自身の自覚と同程度に、パートナー側も「更年期かもしれない」とその変化に気づいていることがわかりました(図1)。つまり、更年期の変化は、本人だけでなく周囲にも伝わっている可能性があると言えそうです。

(図1)
一方、同調査内で更年期の自覚症状があり、パートナーがいる女性(40〜60代、267名)に『Q.パートナーに更年期症状を理解してもらえていると感じますか?』と聞くと、約35%がパートナーに「理解されているとは感じない(「どちらかというと」含む)」と答えています。(図2)
これらの結果から、「変化に気づくこと」と、そのつらさや気持ちを「理解すること」の間にあるズレがありそうです。

(図2)
女性たちは更年期とどう向き合っているのでしょうか。同調査内では、自身が更年期だと思っている女性(40〜60代、375名)に対して『Q.女性のカラダの不調について話せる相手はいますか?(複数回答可)』と聞いたところ、友人や夫・パートナーに話している人は約3割。母親や姉妹など、女性の家族に話している人も2割前後いました。また、割合は少ないものの、娘や医療関係者、職場の人などに話す人もいました。一方で、約2割の女性が「誰にも話したくもないし、話す必要も感じていない」と答えています。(図3)

割合(%)
(図3)
話すことで気持ちが整理されたり、理解を得られて楽になったりする人もいますし、誰かに説明し、理解を求めること自体を選ばない人もいます。話さないことは、我慢や諦めを意味するわけではありません。話す・話さないのどちらかが正しいということはなく、その時々の自分に合った距離感を選んでいる――それが、いまの更年期の向き合い方なのかもしれませんね。
また、『Q.更年期の時期を通じて、人との関わり方や距離感などに変化を感じたことはありますか?』という質問において、 「人間関係の断捨離ができた」、「無理をしない関係を選び直せた」と前向きなコメントをくださった人もいます。体調や気分の変化によって、これまで当たり前だった付き合い方が少し負担に感じられることもあります。そんなときに距離を調整することは、自分のこころとカラダを守るための、自然な対処ともいえるでしょう。

更年期の向き合い方に、決まった正解はありません。
誰かに話す人もいれば、誰にも話さない人もいる。
関係を深める人もいれば、手放す人もいる。
大切なのは、「こうあるべき」に自分を合わせることではなく、自分にとって無理のない選択をすることです。
更年期をいい機会に、カラダの変化とともに、人との距離や自分の心地よさを見直すタイミングにしてもらえたら と思います。
「知ってほしいな」と思う友達やパートナーに、そっと情報を共有してみることが、お互いを思いやるきっかけになることもあります。
あなたの気づきや体験が、誰かの安心につながるかもしれません。
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