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不織布でつくられているクイックルのシート。「不織布」は文字通り、繊維を織らずに絡み合わせたもので、紙でも布でもありません。そんな不織布で作られているクイックルのシートの秘密について、研究員に話を聞きながら、ご紹介します。
百合野さん
包装技術研究所 研究員
入社以来、クイックルシートの研究に携わっている
花王PR担当:約5250万本※。これはクイックルワイパーの発売から今までの累計出荷本数です。そんなクイックルワイパーが誕生したのは、研究員がカーペットに絡みついた髪の毛が取りにくいという現場を見て、「カーペットみたいな掃除道具があったら、ホコリや髪の毛が取れやすくなるのでは」という逆転の発想をしたことがきっかけだそうです。
百合野さん:私も先人たちが開発した伝説の商品を超えるものを開発したいと思っています。
花王PR担当:百合野さんから、ウェットシートの秘密についてお聞きしたのですが、まず1つ目は、シートに含まれている液の制御についての話です。拭き始めに、液がドバっと出すぎてしまうと、掃除の最後、にシートがカピカピに乾燥してしまうと思うのですが、これを解消するために、シートと液剤の両方から制御するという技術が開発されました。試作品の実験では、実際に人が拭いて確かめたり、拭いた後にどのくらい成分が床の上に残っているかを調べたり、ちょっと地味ですが、かなり大事な実験をやっています。確かにクイックルは、掃除の最後まで、シートが乾いてしまうということはないですね。
百合野さん:シートと液剤の両方から、ちゃんと制御しているからなんです。
花王PR担当:2つ目の秘密は、繊維の断面です。一般的な不織布マスクの繊維の断面は、円形の形をしていますが、立体吸着ウェットシートの繊維の断面は、凹凸のついた波がになっていて、この凹凸の溝の部分でも微粒子ダストを絡めとれるという形になっています。
花王PR担当:なんと研究所には、砂ボコリ、綿ボコリ、髪の毛、花粉、皮脂、調理油、菌などといった、色々な種類のゴミが常時ストックされているそうですね。
百合野さん:世の中のニーズに合わせて、色々な種類のゴミを取りそろえるようになりました。ちなみに床材も何種類も用意して、汚れ落ちを評価しています。94年の発売当初に比べて、今のクイックルワイパーは道具もシートも本当に進化しています。手軽に使えて、さっぱり気持ちのいい立体吸着ウェットシート、ぜひ使って下さい!