
「最近なんだか顔がくすむ」、「前より透明感が失われた気がする」…そんな、小さな変化を感じていませんか?
その変化には紫外線でも乾燥でもなく、肌の深部からじわじわ進む「糖化」という現象が背景にあるかもしれません。
「糖化」とは何か、さらには今からできる年代別セルフケアについて、同志社大学大学院 生命医科学研究科 米井 嘉一先生にわかりやすく教えていただきます。

肌の老化は、主に「角化」・「酸化」・「糖化」という3つの現象が複合的に影響して進行すると考えられています。
エストが直営ジムや店頭で行った肌解析によると、約7割の方に糖化傾向が見られました(花王est調べ)。
特に40代以降では糖化に該当する割合が増え、50代では多くの人が糖化タイプに分類されるという傾向が示されています。
糖化が起きると、
・弾力が失われる
・くすむ
・ごわつく
・ハリが戻りにくくなる
といった変化につながるリスクが考えられており、「肌のコゲ」ともいわれています。
つまり、「なんとなく肌が老けた気がする」という背景には、糖化の影響が影響している可能性があります。
糖化の厄介な点は、紫外線ダメージのように「見える形」で表れないこと。また、このような変化は、元に戻りにくく、蓄積されるほど肌の柔らかさやハリを奪っていきます。
(米井 嘉一先生)
ただし糖化は、年齢だけで一律に進むものではありません。
【飽食・ストレス・運動不足・睡眠不足】といった現代のライフスタイルは、人間のカラダの仕組みが追いつきにくく、その結果として、糖化が進みやすい環境になっています。
肌状態を正しく知ったうえでのケアによって、進行を緩やかにすることは十分に可能です。
“年齢だから仕方ない”と片づけるのではなく、これからのエイジングケアにおける重要な第一歩だといえるでしょう。
さらに興味深いのは、30代後半から糖化傾向はすでに始まりつつあるということ。
つまり、肌の老化は50代から急に始まるのではなく、30代ですでにスイッチが入っているのです。
これを早く知っておくかどうかが、10年後の肌を大きく分けるのです。そこで、米井先生に今やっておくべき年代別アクションを伺いました。

30代後半から、すでに肌ではすでに糖化傾向が少しずつ始まっています。
この時期に大切なのは、「老化を止める」ことではなく、糖化を進ませない生活とケア。
甘いものは空腹時を避け、食事の最後に。
日常の小さな積み重ねが糖化を抑えることにつながります。
忙しくても、睡眠不足が続かないように。
軽い運動でも糖の使われ方は変わります。
まずは肌の土台づくり。
落としすぎない洗顔と、毎日の紫外線対策が基本です。
女性ホルモンの変化とともに、糖化が一気に表面化しやすくなる40代。
くすみやハリ低下を「年齢のせい」と片づけず、糖化を前提にケアを見直すことが重要になります。
変化の原因を糖化・酸化・角化の視点で捉え直すことが、ケア選びの第一歩。
肌解析などで現状を把握することで、必要なケアが明確になります。
紫外線対策や保湿に加え、ハリ・明るさを支えるケアを意識的に取り入れます。
50代では、糖化は“防ぐ段階”から“コントロールする段階”へ。
完全に元に戻すことは難しくても、進行を緩やかにし、肌の質感を整えることが期待できます。
年齢ではなく「今の肌」に合ったケアを重視。
自己判断に頼らないことがポイントです。
一点集中より、肌全体のバランスを整える意識が見た目印象を左右します。
完璧を目指さず、続けられる食事・睡眠・運動を。
これが糖化対策の土台になります。
糖化はこれまで「肌の奥で起きる不可視の老化」とされ、自分がどのくらい糖化しているのかを知る術がありませんでした。
しかし、ここ数年で美容領域は大きな転換期を迎えています。
エスト最先端の肌解析「True Beauty Scope(トゥルー ビューティ スコープ)」では、写真を撮るだけで、現在の肌状態だけでなく、肌に与えるリスクまでも解析できます。
これまで推測でしか語れなかった糖化が、科学的にチェックできる時代になりました。
「角化」「酸化」「糖化」傾向値をチェック。
レベルに応じたライフスタイルのアドバイス提案いたします。

「みずみずしさ」「つや」「キメ」「黄ぐすみ」「メラニン」「透明感」「弾力感」「なめらかさ」の8つの指標でお客様の現在の肌状態を解析します。

肌のくすみやハリ低下を感じたとき、私たちはつい「年齢のせい」と考えてしまいがちです。
しかし、この記事で紹介したように、その変化の多くには、年齢だけでは説明できない「糖化」という現象が関わっていると考えられています。
30代後半から少しずつ始まり、40代で気づきやすくなり、50代で蓄積が表面化する「肌のコゲ」。
だからこそ、年代によって向き合い方を変えることが重要です。
そして今、RNA解析という技術によって、これまで見えなかった糖化の状態を知り、自分の肌に合ったケアを選べる時代になりました。
糖化は「気づかないまま進む老化」ですが、同時に「気づけばケアできる老化」でもあります。
見えない変化に気づき、土台から整えていくことこそが、これからの時代のエイジングケアです。
「知ってほしい」と思う友達やパートナーに情報をシェアすることは、お互いを思いやるきっかけにもなります。
#肌の糖化に向き合おうのハッシュタグをつけて、SNSでもシェアしてくれるとうれしいです。
米井 嘉一先生

同志社大学大学院 生命医科学研究科教授
アンチエイジングリサーチセンター/糖化ストレス研究センター
慶應義塾大学医学部卒業、同大学大学院医学研究科内科学専攻博士課程修了後、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校留学。
帰国後は日本鋼管病院にて内科医として臨床に携わり、人間ドック脳ドック室部長などを歴任。
2005年、日本で初めて抗加齢医学を専門とする同志社大学アンチエイジングリサーチセンター教授に就任。
2008年から同大学大学院生命医科学研究科教授を兼任。
現在も老化のメカニズム解明、特に糖化ストレスを中心とした研究を続けている。