
約5,000人の女性を対象に行った調査(※1)では、「繰り返しニキビができる」と回答した人は約6割。
多くの女性が、日常の中でニキビと向き合っていることがわかりました。
では、女性たちはニキビをどのように感じ、どんな行動をとっているのでしょうか。
そこから見えてきたのは、肌だけではなく、気持ちとも深く結びついたニキビのリアルな姿でした。
この記事では、調査から見えてきた女性たちのニキビ事情をご紹介するとともに、ニキビとどう向き合えばよいのか、そのヒントについて、若松町こころとひふのクリニック院長 檜垣 祐子先生に教えていただきます。
(※1) 2023年10月 トワニー調査 20~49歳女性5,395人対象
ふと気づくと、繰り返しできてしまう「ニキビ」。
「私だけかな?」「どうしてできてしまうんだろう?」と、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
約5,000人の女性を対象に行った調査では、約6割が「繰り返しニキビができる」と回答しました(図1)。
頻度にはばらつきがあるものの、ニキビは多くの女性が日常的に向き合っている肌トラブルのひとつであることがわかります。

(図1)
では、女性たちはニキビをどのように感じているのでしょうか。
別の調査(※2)では、ニキビは「人に見られたくないもの」と感じている人が約9割という結果に(図2)。
それだけ多くの人にとって、ニキビは単なる肌トラブルではなく、気持ちにまで影響する存在であることがうかがえます。
(※2) 2023年10月 トワニー調査 20~49歳女性180人対象

(図2)

2022年2月 20~30代 生理前に肌がゆらぐ女性 N=12 ルナルナユーザー FGI調査
ニキビは小さな肌の変化のようでいて、その日の気分や振る舞いにまで影響することがあります。
だからこそニキビは、肌だけの問題ではなく、心のコンディションとも結びつく存在なのかもしれません。
では、ニキビはどんなときにできやすいのでしょうか。
同調査では、「生理前」「生理中」にニキビができると答えた人が最も多い回答となりました。
そのほかにも、「油っぽいものを食べたとき」「睡眠不足のとき」「仕事でストレスを感じたとき」など、日常生活のさまざまな場面が挙げられています。
生理前は「黄体期」と呼ばれ、ホルモンバランスの変化によって皮脂分泌が増えやすい時期とされています。
皮脂が増えると毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすくなるといわれています。
そのため、生理前から生理中にかけて肌がゆらぎやすいと感じる人も多いのかもしれません。
また、ニキビができたときの行動について聞いてみると、「ニキビを触ってしまう」「潰してしまう」「芯を押し出す」といった回答が上位に挙がりました。
「気になってつい触ってしまう」「潰した方が早く治る気がする」と感じる人も少なくないようです。
しかし、ニキビはできるだけ触らないことが大切といえます。
ニキビ部分に摩擦や刺激を与えることは、毛穴の角化を進め、毛穴詰まりを起こしやすくするといわれています。
角化が進むと毛穴が詰まり、ニキビの初期症状である面皰(コメド)ができてしまいます(図3)。
そのため、ニキビを触りすぎてしまうことは、ニキビができやすい状態になるだけでなく、悪化の原因になる可能性もあります。
日常の中でも、無意識に触れてしまっていないか、一度見直してみることも大切かもしれません。

(図3)
さらに、ニキビができるきっかけは月経周期だけではありません。
忙しさや緊張が続いているとき、カラダやこころが無理をしているときに、肌にもその変化があらわれることがあります。
ニキビは、カラダやこころのコンディションとつながっているサインのひとつなのかもしれません。
ニキビができると、つい触ったり潰したりしてしまう一方で、スキンケアでは「なるべく刺激しないようにしたい」と考える人も多いようです。
同調査では、ニキビが気になるときのクレンジングや洗顔について、「なるべく肌をこすらないようにする」と答えた人が約6割にのぼりました。
また化粧水では、「やさしいスキンケアをしたい」「摩擦で悪化しそうで不安」といった声も多く見られました。
こうした結果からも、多くの女性はニキビができたときに、肌への刺激を減らすケアを意識していることがうかがえます。
ニキビが気になるときは、特別なケアを増やすというよりも、基本のスキンケアを丁寧に行うことが大切です。
たとえば洗顔では、たっぷりの泡で肌を包み込むように洗い、こすらないことを意識します。
また、生理前など皮脂分泌が増えやすい時期は、朝の洗顔で寝ている間に分泌された皮脂をやさしく落とすことも、肌を清潔に保つうえで大切です。

その後のスキンケアでは、肌の状態に合わせて化粧水や乳液などでうるおいを補うケアを意識している人も多いようです。
ニキビがあるときは、刺激の少ないスキンケアを心がけながら、肌のコンディションを整えていくことが大切とされています。
肌の水分バランスを整えることは、肌のコンディションを保つことにもつながります。

(檜垣 祐子先生)
これらを上手く使うことで効果的な治療ができるようになったので、早めに皮膚科で相談してほしいです。
肌をケアすることは自分自身をケアすること。
肌にも自分にも優しく、いたわるようにケアしましょう。
また、睡眠はとても大切です。
睡眠が足りていると感じていても、薬と思って1時間多く眠ると肌の状態も変わってきますよ。
今回の調査では、ニキビを気にしてつい触ってしまったり、一方で肌にはやさしいケアをしたいと思っていたりと、多くの女性が抱える複雑な気持ちが見えてきました。
だからこそ、普段から「肌への触れ方」を少し見つめ直してみることも大切かもしれません。
やさしく丁寧にスキンケアをすること。
十分な睡眠やバランスのよい食事を心がけること。
ゆらぐ日こそ、肌にも自分にもやさしく向き合う時間をつくってみませんか。
「知ってほしい」と思う友達やパートナーに情報をシェアすることは、お互いを思いやるきっかけにもなります。
#ゆらぐ日こそ肌に向き合おうのハッシュタグをつけて、SNSでもシェアしてくれるとうれしいです。
檜垣 祐子先生

医学博士、皮膚科専門医。
若松町こころとひふのクリニック院長。
東京女子医科大学名誉教授。
藤田医科大学ばんたね病院総合アレルギー科客員教授。
大学病院の皮膚科で20年以上診療に携わり、皮膚とストレスの関係に着目した皮膚心身医療や、女性のライフステージに寄り添う皮膚科診療に取り組む。
2017年より若松町こころとひふのクリニック院長として、皮膚科・皮膚心身医療科の診療を行う。
著書に『やってはいけないスキンケア』(草思社) 『もっとよくなるアトピー性皮膚炎』(南山堂)『ひふとこころ』(南山堂)など。