ストレートもカールも

ヘアアイロンの上手な使い方

ヘアアイロンの種類と選び方

ヘアアイロンは乾いた髪に使い、熱で髪を柔らかく形を変えやすい状態にし、毛流れを揃えたり形付けたりします。目的に合わせて選びましょう。

・ストレートアイロン​​:
平らな金属板(プレート)で髪を挟んで滑らせ、髪のうねりやクセをストレートな毛流れに整えます。

・カールアイロン(コテ)​​:
金属の筒(パイプ)に髪を巻き付けて、カールやウェーブを作ります。

この他に、ストレートもカールも作ることができる、2wayタイプ​​もあります。

ストレートアイロン、カールアイロンのイメージ

attention

パイプやプレートなどの金属部分はとても熱くなるため、うっかり肌に触れるとやけどすることがあるので注意しましょう。

ヘアアイロンの使い方6つのコツ

ヘアアイロンは、使い方のコツをつかめば、スタイリングがもっと楽しくなります。

  • ①濡れた髪は乾かしてから
  • ②ヘアアイロン用スタイリング剤を使う
  • ③髪の流れを整える
  • ④髪をブロッキングする
  • ⑤一度に挟む毛束は少なめにする
  • ⑥ヘアアイロンの温度は160℃以下

①濡れた髪は乾かしてから

ヘアアイロンは乾いた髪に使うことが基本です。洗髪後などの濡れた髪に使うと、乾くまでに時間がかかってなかなか形付かないだけでなく、長時間、高温加熱することで髪の傷みが進みます。必ず、根元から毛先まで乾かしてから使います。

寝ぐせ直しのために濡らした髪も乾かしてからアイロンを使いましょう。

②ヘアアイロン用スタイリング剤を使う

ヘアアイロン用スタイリング剤には、「熱から髪を守るもの」や「熱によるダメージを補修するもの」 、「より低温で形付けやすくするもの」などがあります。全体に塗布して少し時間を置き、ほぼ乾いた状態でヘアアイロンを使います。

③髪全体の流れを整える

寝起きなど、髪の乱れや絡まりがある状態でヘアアイロンを使うと、変なクセが付いたり、髪が傷んだりします。ブラシやクシで梳かして髪の面を揃えてから使うと、短時間できれいに仕上がります。

④髪をブロッキングする

髪を左右に分け、それぞれを上下に分けて、上の部分はヘアクリップなどで留めておきます。下の部分はヘアアイロンで挟みやすいように、少量ずつ小分けにします。

⑤一度に挟む毛束は少なめにする

一度に挟む毛束が多いと、熱が髪全体に伝わりにくく、思うように形が付かなかったり、長く加熱した部分が傷みやすくなったりします。きれいに仕上げるには、髪は「少量ずつ」が鉄則です。ひと束ずつクシなどで毛流れを揃えてからヘアアイロンを使うと、短時間できれいに仕上がります。

⑥ヘアアイロンの温度は160℃以下

髪は、160℃以上の高温加熱を繰り返すことで弾力が低下し、徐々に形が決まりにくく、スタイルの持ちが悪くなります。髪へのダメージを抑えるために、160℃以下に設定して、強く挟んでこすったり引っ張ったりせず、なるべく短時間で仕上げましょう。

ストレートヘアをつくる3STEP

【1】少量の毛束を取り、毛流れを整えてからアイロンに挟む
毛束は、金属板(プレート)の幅からはみ出さず、挟んだときに隙間が開かない程度の量を取りましょう。毛束は、なるべく薄く少ない方が、ヘアアイロンを滑らせる間に全体に熱が伝わり、きれいなストレートに仕上がります。取った毛束は、クシで流れを整えてからヘアアイロンに挟みます。

金属板(プレート)の幅からはみ出さず、挟んだときに隙間が開かない程度の量を取るイメージ図

【2】毛先に向かってゆっくりおろす
ヘアアイロンが滑らかに動く程度の力で挟んだら、ゆっくりと毛先の方向に動かします。しっかりプレスしようと強く挟むと、髪が引っ張られ過ぎたり表面が傷む原因になったりするので注意しましょう。

同じところに何度もヘアアイロンを当てると髪のダメージにつながるので気を付けましょう。

【3】髪を冷ます
全体のスタイリングが終わったら、目の粗いクシやブラシで軽く整えて、まっすぐの状態で髪を冷まします。

カールヘアをつくる3STEP

自分の髪の長さや理想のスタイルに合わせて、カールアイロンの太さを選びます。
細いパイプであればくっきり華やかなカール、太いパイプであればゆるふわカールが作れます。ショートヘアの場合、太いパイプでは髪が巻き込めずカールが作れないので細めを選びましょう。

フォワード巻き(内巻き)の3STEP

【1】髪の中間を挟む
髪の外側にヘアアイロンのクリップ(押さえ板)がくるように持ち、ヘアアイロンの先端を斜め上にして髪の中間を挟みます。

【2】毛先までおろしながら内側に巻き込む
髪を挟んだまま内側に向かってヘアアイロンを回転させ、毛先に向かってゆっくり滑らせながら、髪を巻き込みます。形付いたらヘアアイロンを毛先方向にはずします。

挟む量が多かったり、髪に絡まりがあったりすると、滑らかに巻けません。

【3】髪を冷ます
カールをしっかり残したい場合は、ひと束ごとに手のひらにカールを載せて冷まします。巻いた後、ヘアスプレーやスタイリング剤を使う場合も、冷ましてから使うと持ちが違います。

リバース巻き(外巻き)の3STEP

【1】髪の中間を挟む
髪の内側にヘアアイロンのクリップ(押さえ板)がくるように持ち、ヘアアイロンの先端を斜め上にして髪の中間を挟みます。

【2】毛先までおろしながら外側に巻き込む
髪を挟んだまま外側に向かってヘアアイロンを回転させ、毛先に向かってゆっくり滑らせながら、髪を巻き込みます。形付いたらヘアアイロンを毛先方向にはずします。

【3】髪を冷ます
カールをしっかり残したい場合は、ひと束ごとに手のひらにカールを載せて冷まします。巻いた後、ヘアスプレーやスタイリング剤を使う場合も、冷ましてから使うと持ちが違います。

毛先ワンカールのスタイリング

毛先だけワンカールにしたいときはヘアアイロンの角度をつけず、水平にして使います。ストレートヘアと同じように、挟む毛束は、なるべく薄く少ない方が、ヘアアイロンを滑らせる間に熱が伝わり、きれいに仕上がります。クシなどで毛流れを整えた状態で、髪の中間を挟んで毛先までおろしてから巻くことで、髪の流れが整って巻き込みやすくなります。

うっかりやけどの防ぎ方

ヘアバンドやタオルで肌をカバー

おでこや顔まわり、首などをカバーするために、髪の生え際にヘアバンドを付けたりタオルをマフラーのように巻いたりするのもおすすめです。髪の根元にヘアバンドのクセが付かないように、髪の生え際から少しずらして付けるのがポイント。

髪の毛が長い人は、肩にタオルや綿のトップスを羽織ると肩回りも保護できます。ただし、素材によっては、ヘアアイロンの熱で溶けたり焦げたりすることがあるので注意してください。

ヘアバンドは髪の生え際から少しずらして装着のイメージ写真

ストレートアイロンで巻く

ストレートアイロンはプレート面以外は熱くならないので、比較的やけどをしにくいアイテムです。ヘアアイロンの端を上手に使えばゆるいカールが作れるので、やけどしそうな前髪などはストレートアイロンもおすすめです。

前髪をヘアアイロンで挟んで毛先まで滑らせたら、内側にクルッと巻き込めばOK

カールブラシタイプを使う

ヘアアイロンに自信がない人や初心者さんは、ブラシタイプのアイロンや、カールブラシ付きのドライヤーもおすすめ。熱いパイプが露出していないので安心です。ブラシで髪をホールドし、毛流れを揃える作業も一緒に行えます。

その日の気分に合わせて、ストレートもカールも!ヘアアイロンを上手に使ってアレンジしてみてくださいね。

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