もう悩まない!
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伸びてきた根元の白髪、「見て見ぬふり」をしていませんか?お気に入りの色にカラーリングしたのに、次に美容室に行くまでに根元に白いものがチラホラ…。でも、自分でケアする方法がわからない…。そのような方は必見!根元白髪をカバーする自宅カラーリングの方法や、白髪を目立ちにくくするヘアスタイリングのコツを、髪のプロが伝授します。
【監修】
鈴木 美登利
花王株式会社 ヘアケア研究所 ヘアスタイリスト
2021年5月に花王が実施した調査では、白髪用カラーリングをしている35~69歳女性のうち約7割が美容室でカラーリングをしていました(「美容室のみ」「美容室・自宅の両方」の計)。また、2021年3月に実施した読者アンケートでは、「美容室に行きたいけれど、今はあまり頻繁に行かれない。」という声も寄せられました。
このように、「次回の美容室でのカラーリングまで、根元の白髪が出てきて気になる。何か、自分でできる白髪隠しの方法はないかしら・・・?」という方も多いのではないでしょうか。そこで、家庭でできる“リカバリーテク”を紹介します。
髪の色を変える「ヘアカラーリング剤」には、染まる仕組みや剤の形状などによって、いくつかのタイプがあります。
主に使われているヘアカラーリング剤は、
・一時染毛料(ヘアマスカラなど)
・半永久染毛料(ヘアマニキュア・ヘアカラートリートメントなど)
・永久染毛剤/酸化染毛剤(ヘアカラー)【医薬部外品】
などがあります。
それぞれの特長を理解して使いましょう。
ヘアカラーリング剤の詳しい説明はこちら
花王ヘアケアサイト
カラーリングした直後は根元から毛先までキレイな髪色。でも、日が経つと、全体の褪色だけでなく、新しく伸びて出てきた根元の白髪も気になってきます。特に、鏡を見て気になる「顔回りの生え際」や「分け目の両側」「つむじ」の『逆Tライン』は気になるポイント。
そこで、この『逆Tライン』の白髪をカバーする方法を紹介します。
お出かけ前に気になる部分だけ色を載せたい時は一時染めと呼ばれるマスカラタイプやパウダータイプなどをおすすめします。
乾いた髪にすぐに使えて、急ぐ時に便利です。シャンプーで簡単に落とせます。
<色選び>
色は、今の髪の明るさに近いものを選びましょう。ナチュラルな髪色ならば、ブラウンがおすすめです。
<塗り方>
ブラシを持つ手と反対の手で髪表面を押さえて塗ると、ブラシに髪が絡まず塗りやすくなります。
ヘアカラーをするほどではない「ちらほら白髪さん」におすすめなのは、マニキュアタイプです。髪を傷めずに白髪を目立たなくすることができ、色持ちは約3週間。気になったときに気軽に使えます。事前の皮膚アレルギー試験(パッチテスト)は不要です。
エアゾールタイプならば、残ったものは取り置いて複数回、使えます。
逆Tラインの白髪をカバーするだけで、印象が変わります。
色選びは「明るさ」がポイントです。部分的に染めるときは、すでに染めてある部分に近い明るさを選びましょう。
※黒髪や暗く染めた髪色を明るくすることはできません。
全体にナチュラルな髪色の場合は、周りの色となじんでムラになりにくいブラウンやアッシュブラウンをおすすめします。
髪は1か月で約1cm伸びるため、染めてからしばらくすると「生え際」や「分け目」などの根元の白髪が帯状に目立って気になりがちです。そんなときは、白髪が目立つ根元部分だけをヘアカラーで染めてみませんか。ヘアカラーは、白髪をしっかり染めて明るさも色味も楽しめます。
クリームタイプや2剤が一緒に出てくるエアゾールタイプは必要な量だけ使うことができるので、少量で生え際や根元などを染めるのに便利です。
洗髪後の乾かし方とスタイリングのひと工夫でも根元白髪を目立ちにくくすることができます。ポイントは『髪の根元をふんわり立ち上げる』こと!
(イメージ)
手で髪の根元を立ち上げるようにして乾かします。
洗髪後、根元が濡れているうちに、根元に風を入れるように指をジグザグに動かしながら、根元の髪を頭皮から起こして乾かします。
分け目を付けたヘアスタイルの場合は、分け目とは反対側から分け目側に向かって手櫛を通しながら、髪の根元にドライヤーの風を当てましょう。
指で触って根元全体が乾いていたら、毛流れを揃えるように根元から毛先に向かってドライヤーの風を送り、手櫛を通しながら毛先までしっかり乾かします。
意外と根元までしっかり乾かせている人は少ないので、指で確かめながらしっかり乾かしましょう。
顔回りやトップの髪をふんわりさせて動きを付けるだけでも、気になる根元の白髪は目立ちにくくなります。
前髪の根元を立ち上げるように持ち、緩まないように上に引きながらカーラーで巻いてドライヤー。マジックカーラーならば、ヘアピンなどを使わなくても巻くだけで固定できるので便利です。
髪が冷めたらカーラーを外し、巻いた部分全体にヘアスプレーをしましょう。
カーラー用のミスト等を使うとふんわりkeep!
髪をしっかり持ち上げて巻くと、生え際の根元の立ち上がりが見える。
巻き方がゆるいと顔の前にカーラーが落ちてきて根元が立ち上がらない。
いつもと違う位置で分けたり、分け目をジグザグにするだけでも、根元が立ち上がりやすくなります。
髪を分ける前に分け目付近の根元部分にヘアスプレーをしておくと、根元のボリューム感が出しやすくなります。
(写真はすべてイメージ)
ぱっくり分かれてしまうと意外と目立つ、つむじ。つむじ付近の髪を立ち上げるように持ち上げてカーラーで巻いてドライヤー。髪が冷めたらカーラーを外して、内側にヘアスプレーをひと吹きするとつむじが目立たない仕上がりに。
つむじ付近の髪を、カーラーの長さより狭く、カーラーの直径と同じぐらいの奥行で毛束を取って巻くと、きれいに仕上がります。
毛束を前に引くようにして毛先にカーラーを乗せて、緩まないように手前に引っ張りながら巻きましょう。
巻き終わりの根元が垂直に立ち上がっていればOKです。
髪が長い場合は、毛先を巻き込まずに、取った毛束の根元にカーラーを置くと、根元の立ち上がりに効果的です。
髪を持ち上げて、内側の根元部分に向かってヘアスプレーをシュッとひと吹き。自然なボリューム感をキープすることができます。
ヘアスプレーは、髪から20cm以上離してスプレーします。
※スプレーする際は、目に入らないように注意してください。
髪とヘアスプレーの距離(20cm以上)の目安は、手のひらを広げた長さです。 また、一か所に集中してスプレーしないように注意しましょう。
ヘアスプレーが髪に近すぎると霧が広がらず、きれいに仕上がりません。
次に白髪染めをするまでの間に気になっていた根元の白髪も、カラーリングやスタイリングで目立ちにくくなります。ぜひ参考にして、快適に過ごしましょう。
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出かける前にサッと隠せる
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徐々に黒髪色を取り戻す
根元ふんわりスタイリングに