2023年10月6日
80歳で20本を目指して
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ちょっとしたときにお口の不快感が気になりませんか?生涯、自分の歯でおいしく食べるために、1本でも多く、健康な歯を保つことが大切です。
大人の歯は一般的に28本(親知らずを含めると32本)。それが40代を過ぎると徐々に失われ、60代では平均で約20本、70代で約17本に、80代になると約10本にまで減ってしまいます。(平成23年歯科疾患実態調査)
歯を失う原因で最も多いのは「歯周病」。なんと大人の約8割は歯周病です。
目指そう!8020(はちまるにいまる)
8020とは「80歳になっても、健康な自分の歯を20本保とう」という、日本歯科医師会と厚生労働省が提唱している運動です。
平成28年の歯科疾患実態調査では、達成者は2人に1人以上となり過去最高でした。
歯肉が赤くなっている。
歯をみがくと、歯肉から血が出る。
朝起きたとき、口の中がネバつく。
歯が浮くような感じがする。
口臭を感じることがある。
歯肉に痛みを感じることがある。
歯が前より長くなったような気がする。
歯周病とは、歯肉や歯根膜、歯槽骨といった、歯を支えている土台(歯周組織)が破壊される病気。
むし歯と違って、痛みがないまま病状が進行し、重症化してから気づくことも多いサイレント疾患です。
歯肉炎は歯肉に炎症が起こっている状態。
歯肉が赤くはれ、歯みがきをはじめ、ちょっとした刺激でも出血しやすくなります。
歯周炎は歯周ポケットが深くなり、歯槽骨(歯を支える骨)が溶けはじめた状態で、進行すると歯根が露出し、歯はグラグラになってしまいます。
歯周病は老化現象ではなく、歯を支える土台の病気。毎日の適切なケアで防ぐことができます。
歯垢とは、口の中で繁殖した細菌のかたまりです。歯に強固に付着するため、水で口をゆすぐだけでは取り除くことはできません。歯垢は、ネバツキ・口臭・歯肉炎などのトラブルの原因になります。
歯垢は食べかすではなく、細菌のかたまりです。
歯周病を予防するには、毎日の歯みがきで、歯と歯肉の境目にたまった「歯垢」をきちんと落とすことが大切です。
ハブラシの毛先を、歯と歯肉の境目にななめ(45度の角度)に当てて、小刻みに動かしてみがきます。
自分の口の中の状態やみがき方にあったものを使いましょう。取り替えの目安は1カ月に1回です。
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歯垢を除去しやすくしたり、その付着を防ぐなど、歯周病を予防する薬効成分を配合したハミガキが市販されています。また液状で素早く広がり、お口のすみずみまで届きやすい、液体ハミガキもあります。
毎日ていねいに歯をみがいても、自分では落とし切れない汚れがあります。そのため治療などの必要はなくても、少なくとも年に1~2回は歯科医院で定期的に健診を受けましょう。