2022年12月15日
「浴衣」の洗い方
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花火大会や夏祭りで着た浴衣、いつもクリーニングに出していませんか?浴衣は、実は自宅で洗濯できるものが多いんです。家庭洗濯できる表示なら、案外簡単に洗えます。上手な干し方やたたみ方、アイロン仕上げまで動画でも紹介します。
浴衣は家庭で洗えるものが多いですが、念のため洗濯表示をチェックします。
,, や (旧表示: や )が付いていたら、家庭での洗濯がOKです。
(旧表示: )が付いていたら、家庭で洗濯できないので、クリーニング店にお任せしましょう。
色柄が豊富な浴衣は、色落ちチェックを忘れずに。洗剤の原液を目立たないところにつけ、5分後に白い布で押さえて、色が付くようなら要注意。浴衣の白い部分や薄い色の部分に色移りしてしまう可能性があるため、単独で手早く洗うか、クリーニング店にお任せしましょう。
詳しい洗濯表示の見方はこちらから
浴衣の洗濯に使うものを紹介します。
【用意するもの】
【あると便利なもの】
ファンデーションや日焼け止めなど、浴衣は案外汚れているもの。
汚れがあるときは、洗剤の原液か部分洗い用洗剤「アタック泡スプレー 除菌プラス」を付けてなじませます。
食べこぼしのシミには、「ワイドハイター PRO ラク泡スプレー」をスプレーしておきます。
型崩れやシワを防ぐため、たたんで洗濯ネットに入れて洗うことがポイント!
袖だたみの方法で、肩山、袖山、脇線を合わせた後(図A)、身ごろをびょうぶのようにたたみます(図B)。汚れやすい裾が一番外側にくるようにして、洗濯ネットに入れましょう(図C)。
準備ができたら、洗濯表示に従って洗います。
の場合、洗濯機の「⼿洗いコース」「ドライコース」などで洗えるものもあるので、洗濯機メーカーのウェブサイトなどの情報を参考に「⼿洗いマーク」に対応しているか確認しましょう。
洗い桶に水と「洗濯用のり剤」を入れてよく溶かし、洗い終わった浴衣をひたします。最後に、洗濯機で短めに脱水してから干します。脱水時間が短い方がシワになりません。
脱水後、すぐに浴衣を取り出し、ネットから出してパンパンたたいてシワを伸ばします。色あせ防止のため必ず陰干しを。
竿干しの場合
たもとの部分で二つ折りにして竿にかけ、肩縫いと脇縫いの部分を洗濯ばさみでとめます。衿と肩の部分にワイヤーハンガーを入れると、適度な重しになって、衿や肩線がピシッと型崩れなく乾きます。
ハンガーで干す場合
和装ハンガーを使います。
乾きやすさと型崩れ防止の面でもおすすめです。
アイロンをかけるときは、「えり→背中→前身ごろ→そで」の順にかけると、きれいに仕上がります。
シーズンを終えてしまう前に、きれいにたたんでおけば来年もシワなく着られます。
一度マスターしておけば、簡単にたためるようになりますよ。
向かって左側に衿が来るように広げて置き、右の脇縫いに沿って折ります。
下前身ごろのおくみ線に沿って、縫い目から手前に折り返します。次に、衿を内側に折ります。
上前身ごろの脇縫いに沿って折り、上前のおくみを下前のおくみに重ねます。衿もピッタリ重ねて、 手前に倒します。
そのまま、背縫いに沿って手前に折り返し、脇縫いどうし、袖どうしを合わせます。
左袖を袖付け線から、身ごろの方に折り返します。
裾と衿に重ならないくらいの位置で、身ごろをタテに二つ折りします。
二つ折りにしたまま裏返して右袖を身ごろの上に重ねます。
浴衣を洗うときに意識したいのは、洗濯前に汚れやシミをきちんと処理して、ネットに入れてやさしく洗うこと。そして形を整えて竿干しを。少しのコツを覚えれば、自宅でも簡単にお手入れできるので、ぜひ実践してみてくださいね。