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このたび、「わたしとバブ」をテーマに、
My Kao会員のみなさまからたくさんの思い出や心あたたまるお話をお寄せいただきました。
湯けむりに浮かぶ、あの日の記憶や、やさしい気持ち――
それぞれの暮らしのなかに息づく、素敵なエピソードをご紹介します。
RunRunMamaさん 60代 三重県

「日本人で良かった」帰国すると毎回浴室で叫んでしまう。海外旅行の添乗員になって30年。昨年は179日間を海外で過ごした。海外のホテルでは浴室にシャワーだけのケースが多い。
バスタブにお湯を張って入浴する習慣が無いこと、水が貴重なこと、コロナ後は衛生面からも清潔に保ちやすいことから殆どがバスタブを取り除いてシャワーだけになっている。
また、バスタブがあっても仕事中は「お湯を満たしてバスタイム」なんて気分にはなれない。いつツアーのお客様から電話が掛かってくるかわからないし、「早くシャワーをして明日の準備をして寝たい」と毎晩思っている。
ツアーの最後、空港へ向かうバスの中で必ず言ってしまう。「帰国して一番に入るお風呂に、なんて気持ち良いんだろうって思いますよ。肌も髪も柔らかくなっていく感じです。
そこにバブなんて入っていたら、もう最高ってなりますよ」自分で言った言葉に心が和んでしまう。今夜はどのバブにしようかな。
長く海外でお仕事をされている方ならではの実感、すごく伝わってきますね。
次の「おかえりなさい」のお風呂も、ぜひお気に入りの香りでほっとひと息ついてくださいね。
izumiさん 30代 兵庫県

晩夏の暑さが和らぎ、夕方の風の涼しさにふと、秋の気配を感じた習い事の帰り道。
よし、「湯船にお湯をためよう」と思い立つ。
梅雨が明けるか明けないか、という時期までは毎日湯船にお湯を張り、好きなバブを子ども達に選ばせていた。真夏の間に眠らせていた箱の中にまだ、何個か残っているはず。6種類の香りがぎっしりと詰まっていた、あの大きな箱の中に。
いつものように、脱衣所でのジャンケンで今日のバブが決まるのだろう。
勝者・長男なら、たぶん柑橘の香り。あまり冒険はしないタイプ。
次男が勝ったら、「かっこいいから」と、長いカタカナの香りを選ぶかな。いや、最近黄色のものが好きだから、パッケージの色で選ぶかもしれない。
小さな手から勢いよく投げ込まれたタブレットから、シュワシュワと吹き出す泡を3人で見つめる。いい香りを胸いっぱいに吸い込みながら思う。
あと何回、一緒にお風呂に入れるかな。
湯気の向こうにお子さんたちの笑顔が浮かぶようで、心が温かくなりました。
バブのシュワシュワとした音や香りが、ご家族の大切な時間に寄り添っていることを嬉しく思います。
これからも季節や気分に合わせて、“お風呂の時間”をバブとともにお楽しみください。
なりこさん 30代 滋賀県

娘が初めてしたお手伝いはバブを浴槽に入れることだった。いつの頃から始めたかはもう忘れてしまったが何気なくお願いしたことが娘の中で習慣化してもう何年も続いている。
私や主人が勝手に浴槽に入れると「それは私の仕事でしょ!」と怒り出す。娘はバブの事を親しみを込めて「バブちゃん」と呼ぶ。小学三年生になった今もバブちゃん係は娘の担当だ。
バブはその日の気分で森の香りにしたりゆずの香りにしたりする。袋を開けるとふわりと香りが広がり今から疲れを癒そうという気分になる。娘とのお風呂時間は、学校であったことを話したり一緒に九九を覚える時間だった。
いつまで一緒にお風呂に入ってくれるかな、いつまでバブちゃんを浴槽に入れてくれるかなとふと感慨にふける。
いつか娘が自立してこの家を出る時は、私がバブちゃん担当になるのかな。その時はきっと小さな手でバブを浴槽に入れる娘の姿を湯気越しに思い出すだろう。
「バブちゃん」という愛称に思わず頬がゆるみました。
お風呂に入るたびに“バブちゃん係”として頑張ってくれる娘さんの姿を想像して、心があたたかくなります。
るるママさん 20代 埼玉県

初めての出産。
何もかもが初めてで無駄に力が入っていました。そんな私を実家に迎えてくれサポートしてくれた母。
無事に1ヶ月検診が終わり、「今日はゆっくり湯船につかって温まってね」とバブをプレゼントしてくれました。バブはどこでも買えるし特別高価なものではないのですが、私が今1番安らぐものを選んでくれたのだな、と母の気持ちがすごく嬉しかったです。
私が母になっても「あなたが1番かわいい」と言ってくれた母。温かい湯船につかって、初めての子育てで力が入りすぎていたものがほどけていくのを感じました。
“特別じゃないけれど、いちばんやさしいもの”として選んでいただけたことが、とても嬉しいです。
湯船につかる時間が、頑張り続ける心と体を少しでもほどくひとときになりますように。