ステージに立った経験を介護に生かす、岩佐真悠子さん&西田美歩さんが選んだセカンドキャリア

「いい顔の、素顔。」は、様々な分野で活躍するゲストをお呼びし、毎日をいい顔で過ごすための工夫や考え方についてお伺いする特集です。株式会社AGRIKOの細田阿也がナビゲーターを務め、ゲストの知られざる素の一面を引き出していきます。
今回は、芸能活動を経て介護業界へと飛び込んだ、岩佐真悠子さんと西田美歩さんをゲストにお招きしました。セカンドキャリアを築くためにどのような努力をしたのか、また介護という、一見、大変そうな現場でどのような働き方をしているのか、前編と後編に分けてお届けします。
後編は、介護の現場で気遣っていることや、芸能界で培った経験を介護職にどう生かしていくのかについて語っていただきました。

※対談のフルバージョンは上のバナーをタップして動画をご覧ください。以下の記事は動画の内容を一部割愛・要約・修正などを行った編集記事です。

介護の現場で大切にしていること

左:岩佐 真悠子(いわさ まゆこ) 右:西田 美歩(にしだ みほ)
2003年にミスマガジンでデビューし、芸能活動を経て現在は日々介護士として働きながら、介護タレント・西田美歩と介護士・岩佐真悠子として2人で介護の魅力や情報を発信している。
YouTube「介護士★西田岩佐」や介護に関するラジオ出演、トークライブなども開催している。

細田
岩佐さんが勤めている施設はどんなところなのでしょうか。

岩佐
介護付き有料老人ホームです。 介護保険の適用ではない部分が多く、入居者にはすべて個室があります。食事はお部屋でも食堂でもいいですし、面会は24時間OKで事前予約不要、ご本人も外出や外泊が自由。生活の部分でお手伝いをしつつ、あとはお好きなように過ごしていただけます。
私はそこで、日常生活全般のお手伝いをしています。たとえばお茶をお出しする時には、1日でどのくらい水分を摂っているか記録します。お通じもチェックしますし、もし水分量が足りていなかったら、看護師さん経由でドクターに相談も。
あとはお風呂とお食事、食堂にご案内するだけの方もいれば、食事の介助をする方もいらっしゃいますし、その方に合わせてやることが変わってきます。

細田
その方に寄り添った生活のサポートをされているんですね。西田さんはどんな施設で働いていますか?

西田
リハビリ型デイサービスというところです。利用者さんが、リハビリとして運動や体操を他の皆さんと一緒にやったり、マシーンを使ったり。重い重りを持っている90歳の方もいらっしゃいますし、アクティブに体を動かされる方が多いので、そのサポートをしています。
以前は、訪問介護でも働いていました。
それはそれで楽しかったです。デイサービスは利用者さんと接する時間が短く感じていました。訪問介護だと作業の合間にお話もできるので、一対一の介護も勉強になることがたくさんありましたね。

岩佐
私もデイサービスや訪問介護を経験しています。いろいろな介護をしてみたくて、ダブルワークで1年間、やっていたんですよね。それぞれの利用者さんから「こうしてほしい」というお話を聞くことができて、自分のためにもなりました。

細田
お二人とも、利用者への寄り添い方にはとても気を遣っていますね。

岩佐
排泄や入浴といった、他人には見せない部分に介入しなくてはいけないので、まずは信頼していただくこと、丁寧に接することが大事だと思います。とはいえ、他人行儀になりすぎないようにもしたいなと。

西田
自分がされたら嫌なことはしないと常に心掛けていますし、人生の先輩なので、言葉遣いにも気をつけています。
親しげに言われるのがうれしく感じる方もいるので、どんな性格で何が嫌なのかを把握し、言葉遣いもお一人ずつ変えていくようにしています。

細田
介護職の先輩との関係はいかがでしょうか。

西田
介護の専門用語がわからなくて失敗ばかりしましたが、イチから優しく教えてもらいましたね。だから長く続けられているのかもしれません。

岩佐
いくつかの職場を経験して、いいところを少しずつ教わっていく感じでした。
一見、無愛想に見える方でもこっそり手伝ってくれたとか、いろいろな優しさの形があるなと思いました。

西田
何か手伝ってもらうと次は私もそうしようとお手本にするので、チームワークもすごく良くなっていきます。

岩佐
忙しいし大変だからこそ、小さなことの積み重ねが大事だなと思います。洗剤があと少しだなと思ったら、気が付いた時に足しておいたり、新しいものを置いたり。少しの気遣いで人間関係が円滑になります。

芸能界での経験を、介護職に生かしたい

ナビゲーター 細田阿也
東京都出身のフリーアナウンサー。中学の頃より始めた芸能活動を経て、裏方・仲介役に惹かれ、サッカーなどピッチリポーター、スポーツMC、ラジオパーソナリティ、ナレーターとして活動。パラレルキャリアとして、女優・小林涼子さんが代表を務め、桜新町・白金に農福連携FARMを運営する株式会社AGRIKOの営業・リクルートを務める。 自身も春から大学1年生・小学6年生の兄弟を育てるシングルマザーとして奮闘中。

細田
思いやりや気配りが必要なのは芸能活動にも通じそうですが、当時の経験が強みになっていると思うことはありますか?

西田
芸能界と介護業界は似ているところがあります。人と接したり、笑顔になってほしいなと思ったりもそうですし、何かを伝える時のコミュニケーションがすごく大切。体操を教える時は前に立って指導しますが、利用者さんに動いていただくのは難しいことでもあります。今まで芸能界でステージに立っていた経験が、介護士になって役立っていることはたくさんあります。

岩佐
ドラマや映画の現場では、本当にそこで生活しているような空気感をスタッフの方が作ってくれていました。道路にある小さな石をみんなで片づけてくれたこともあって、ちょっとしたことに気づけるのは知っているからこそできること。道にちょっとした引っ掛かりがあったら利用者さんが危ないと気づけるのは、自分が芸能界にいた時に気遣ってくださった人がいてこそだと思いますね。

細田
西田さんは今、介護士タレントという肩書きですよね。

西田
タレントの経験を生かして、介護士の魅力や、毎日充実してやりがいを持って働いていることを皆さんにも知っていただけたらなと思って活動し始めました。

細田
お二人でイベントをされたとか?

西田
専門用語をかみくだいて伝えて、わかりやすいと感じていただきたかったし、介護は楽しそうだということが少しでも伝わればと思いました。

岩佐
いざという時に自治体に行くと専門用語での情報量が多くて、目の前の問題で気持ちに余裕がないかもしれないので、予備知識として頭の端っこにでも置いてもらえたらと。

西田
介護士は大変そうだね、私にはできない、本当にすごいよ、と言われますが、実際に働いている人達は楽しそうに過ごしているので、印象が変わってくれればいいなとも思いました。

「介護士・西田美歩の おちからぞえラジオ」でのお二人。

細田
そういった思いが伝わったという実感はありますか?

岩佐
イベントに来てくださった方で、介護職への転職を決意したと言ってくださった方がいました。興味を持ってくれるだけでもうれしいのに、そこから一歩進んでくださったことに泣きそうなくらいでした。
私自身は転職が多いですが、続けてみることも大事ですけど、もし自分に合わないなとかしんどいなと思ったら、転職してもいいと思うんですよね。自分が元気でいられる環境に身を置くことが大事で、他の職場を見ることで得られる気づきがあるし、人の出会いが増えてつながりができたり、知識が増えたりするので、いいと思います。

仕事の大変さを語れる、お互いの存在のありがたさ

細田
コロナ禍でもあったと思いますが、ご自身は30代での環境変化にどう向き合ったのでしょうか。

岩佐
今までずっと忙しかったので、一回、羽を休めようと。自分と向き合う時間ができたからそれで引退しようと思ったので私にとっては必要な時間にはなったのですが、芸能界は何かがあった時に仕事ができなくなる業種なんだな、とも思いました。
介護や医療はいつどんな時でもなくせない仕事だから、自分の経験値を今のうちに生かしたいと考えたのがいちばんでしたね。

西田
私はコロナ禍前に転職して、コロナ禍に入ったら職場と家の往復しかできない状態で、そこで資格を取ったんです。

細田
昨年に事務所を退社されて、ターニングポイントを迎えたのも大きかったですか?

西田
事務所には18年ぐらいいたので寂しかったです。
でも、介護士を突き詰めようという感覚になっていたので、今は自分らしく過ごせていますね

細田
お互いの存在が心強いと思うことはありますか?

岩佐
介護業界の先輩でもありますしポジティブで明るいので、落ち込んだりストレスが溜まったりした時に話をすると、いい話ばかりで盛り上がれるし、自分の気持ちがチェンジしてまた前向きに戻れます。西田がいるから続けられます!

西田
改めて言われると恥ずかしいですね(笑)。

細田
岩佐さんの存在はいかがですか?

西田
心強いですね。10代からの友達と同じ介護士で仕事をしていて、その魅力を発信したり情報をもっと届けたりも一緒にしてくれて。自分の弱いところを補ってくれますし、逆に真悠子が大変な時はサポートしたいな。

二人で介護の楽しさを伝え続けていきたい

細田
二人でこれからチャレンジしたいことはありますか?

岩佐
介護職にならなくても、自分の身近な人に何かできることがあるなと知ってもらえたり、これから高齢者が増えていくので皆さんに元気でいてほしいなという思いがあったりするので、そういうことを発信できればいいですね。

西田
最期まで楽しく過ごしてほしいですよね。そのための情報や準備、予防などを知ってもらいたいです。それに、友達の親世代で介護が必要になった時に、何でも教えられる頼もしい存在になりたいですね。

岩佐
せっかくエンターテインメントの世界にいたので、その強みを生かして何かできることがあるのでは、といつも考えています。

西田
芸能界でお世話になりましたからね。その経験を今度は介護業界でも生かして、皆さんに楽しんでいただけるように頑張ろう!

細田
岩佐さんの今後のキャリアプランはありますか?

岩佐
まず今年、介護福祉士の勉強が始まります。落ちる想定はしていません!
そのうえで、ケアマネージャー(介護支援専門員)の資格も取りたいなと思っています。

細田
いろいろなチャレンジをしていくんですね。西田さんのキャリアプランはいかがですか?

西田
今後もしっかりと介護について勉強したり、昨年落ちてしまった認知症ケア専門士の資格試験に再チャレンジしたり、介護タレントとして情報や魅力を皆さんに少しでも伝わるように活動していけたらなと思います。

細田
芸能界を経て多彩な経験をされてきたお二人のYouTubeやSNSでの発信は、引き続き注目していきたいですね。これからのますますのご活躍を楽しみにしています。

介護を快適にするアイテム

細田
介護の現場で働く方々にとって、排泄ケアや、ニオイは悩みの一つだと聞きました。より快適な介護環境を実現したいという想いから、「リリーフ」や「消臭ストロング」といったブランドがあります。

西田
トイレマジックリンとトイレクイックルは、実際にデイサービス施設で使っています!消臭ストロングすごいです、本当にニオイが消えます。

岩佐
アタックとリセッシュもあるんですね!普段の洗濯ではなかなか落ちないニオイがあるので、香りで誤魔化さずに済むのは助かります。

―今回ご紹介させていただいた、「リリーフ」は、はきやすい・はかせやすいおむつです。
少しでも介護をする人、される人の負担を減らし、介護に関わる方々が自分らしく快適に過ごせる日々をお手伝いします。中でも、「上げ下げらくらくうす型パンツ」は、上げ下げのしやすさにこだわった設計で使用者本人の自立をサポートします。
介護士の西田さんも、効果を実感し、オススメの「消臭ストロング」シリーズは、花王独自の消臭成分、尿臭ブロッカーEX配合。ニオイの原因となる分解酵素の働きを抑え、尿臭をもとからブロックします。介護施設だけでなく、在宅介護中の一般のご家庭でも、ご購入ご使用いただけます。

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ヘア&メイク/花王ビューティリサーチ&クリエーションセンター 形部華、吉谷真由美、濱崎夕生子

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