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環境に配慮したモノづくり、“いっしょにeco”をめざす花王が、そのスピリットと先端のエコ技術を体験していただくために和歌山工場の隣の研究施設内に開設したのが、「花王エコラボミュージアム」です。国内有数の森林を持つ和歌山県は、豊かな自然と生態系に恵まれ、日本で初めて「エコロギー(エコロジー)」という言葉を使い、自然の仕組みを守ろうとした南方熊楠生誕の地としても知られています。ミュージアムでは、まず地球の環境問題をとりあげた映像を視聴していただき、和歌山の自然について説明をしたあと、「(原材料を)選ぶ」「(製品を)つくる」「運ぶ」「使う」「捨てる」という、花王製品がたどるプロセスごとに分かれた5つのブースを巡っていただきます。
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「研究の森」をイメージした、開放的で近未来的な館内。円柱型のガラスの壁で仕切られた各ブースでは、説明用のパネルや模型がわかりやすく展示されているだけではなく、タブレット端末でヤシの実を切って油を絞る作業を擬似的に体験したり、家の中に見立てたセットで家庭でできるエコのポイントを学べたりと、触れて楽しめる企画やしかけがたくさん用意されています。
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ミュージアムの隣にある「バイオマス研究棟」を一歩入ると、そこはまるで南国。この温室では、洗剤の主原料であるココヤシやアブラヤシのほか、アボカドやカカオなど油のとれる植物、薬や香料の原料となる植物などが植えられています。建物が25メートルの高さになっているのは、ヤシが20メートルを超えるほどに成長するため。階段を上って上から眺める大きなヤシは圧巻です。
実はここにも…
さまざまな分野で貢献する花王の「モノづくり」
花王の「よきモノづくり」のスピリットとエコ技術が活きているのは、日用品だけではありません。あまり知られていませんが、花王はケミカル製品を通じ、土木・建築、情報材料、エレクトロニクス、農業など、社会のさまざまな分野でも、エコと両立する利便性の向上に貢献しています。
電子写真方式のコピー機やプリンタは、顔料を樹脂に混ぜた粉状のインクを高温で溶かして、紙に定着させて印刷しますが、花王は従来より35℃も低い温度で溶けて定着するトナー「タフトン」を開発。コピー機やプリンタの消費電力を約40%削減することに成功しました。
自動車のタイヤの安全性を高め、燃費を低減するには、シリカという素材を配合することが必要です。花王はこれをより多く配合させる「シリカ分散性向上剤」を開発。ブリヂストンとも協力し、安全で環境に優しいタイヤの製造に寄与しています。
自動車の扉などには、鉄をうすく伸ばした鋼板が使われていますが、これをつくるために必要な高温洗浄・高温リンスが、花王の技術により、より低い温度でできるようになりました。
電子写真方式のコピー機やプリンタは、顔料を樹脂に混ぜた粉状のインクを高温で溶かして、紙に定着させて印刷しますが、花王は従来より35℃も低い温度で溶けて定着するトナー「タフトン」を開発。コピー機やプリンタの消費電力を約40%削減することに成功しました。
自動車のタイヤの安全性を高め、燃費を低減するには、シリカという素材を配合することが必要です。花王はこれをより多く配合させる「シリカ分散性向上剤」を開発。ブリヂストンとも協力し、安全で環境に優しいタイヤの製造に寄与しています。
自動車の扉などには、鉄をうすく伸ばした鋼板が使われていますが、これをつくるために必要な高温洗浄・高温リンスが、花王の技術により、より低い温度でできるようになりました。
以上のほかにも、土木工事のときに水汚染を防止するためのセメント増粘剤、古紙から再生紙をつくるときの脱墨剤、農薬の効果を高めることで使用量を抑える農業用展着剤など、花王のケミカル製品の開発は、多岐にわたって、たゆまぬ進化を続けています。
開館時間
9:30~16:00
休館日
土・日・祝日および会社休日、年末年始
入館料
無料
見学申込
ご見学には、事前の申し込みが必要です。詳細については、こちらをご確認ください。
TEL:073-426-1285
(受付時間 9:00~16:30)
アクセス
〒640-8580 和歌山県和歌山市湊1334
花王株式会社 和歌山工場内
このロゴは、「いっしょにエコ」をテーマに、さまざまな人が集う「研究の森」をシンボル化しています。ひとつひとつのモチーフは、森を構成する“木”と、花王製品の主原料である“界面活性剤(かいめんかっせいざい)”を表しています。
(注)
※和歌山工場内での写真・ビデオ撮影・録音はご遠慮ください。
※和歌山工場内は禁煙となっております。
※館内での飲食はご遠慮ください。
※飲酒されているお客さまは、見学をお断りさせていただいております。