2023年12月5日
環境カウンセラー和田由貴さんに聞く
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「3R」をご存知ですか。「3R」とは、Reduce(資源の消費を減らす)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)のことで、限りある資源を大切にし、環境への負担を減らす、3つの基本エコアクションを指します。
環境カウンセラーの和田由貴さんと一緒に、ちょっとした工夫でラクしておトク、楽しくできる身近なエコ家事アイデア術を紹介します。
ごみの有料化が進み、指定されたごみ袋でしか家庭ごみが出せないエリアも増えてきています。袋代も馬鹿になりません。
新聞紙やダンボール、雑誌以外にも、例えば、お菓子の外箱、トイレットペーパーの芯、洋服の値札タグなども「雑がみ*」や「ミックスペーパー*」として回収できますよ。紙を資源回収に回すと、「燃えるごみ」は驚くほど減ります。
和田さんのおすすめは「ハーフティッシュ」。作り方は簡単です。BOXティッシュの取り出し口を、真ん中を残して2口に開けます。次に脇から中身を取り出し、ハサミで半分にカット。箱に戻したら、それぞれの取り出し口から出せるようにして、ハーフティッシュの完成です(作り方参照)。
ちょっとした汚れには、半分サイズでも十分。使える枚数は2倍になるので、これはおトク!
■作り方
洗剤や柔軟剤などは、濃縮コンパクトタイプがおすすめ。
使用後のごみ削減だけではなく、1回当たりの使用量も減らせます。濃縮化によって、製品の重量を削減し、容器の体積も小さくできるため、輸送時のCO2の削減にもつながります。
さらに、つめかえ用のある製品を購入することで、本体を再利用できてごみの量を減らせます。
「つめかえ用」のある商品を選ぶこともエコ家事です!
お米は封を開けると酸化したり、虫が付くこともあるので、冷蔵庫での保存が最適です。その際、ペットボトルを上手に活用しましょう!密閉性が高いのでお米の鮮度を保ち、便利に収納できます。
キャップの部分が漏斗(ろうと・じょうご)になり、計量カップにも使えるアイデアグッズもあるので、ぜひお試しを!
牛乳パックは、紙の内側表面が撥水加工されていて、丈夫でしっかりした作りなので、リサイクルに出すだけでなく、いろいろな用途に再利用できます。
カレーやシチューなどの残り物を冷凍保存する際に、牛乳パックを保存容器に。ふた部分をカットして使うと便利です。解凍する時は、牛乳パックから取り出して電子レンジで解凍するか、そのまま自然解凍させてから鍋で温めて。
使い終わった揚げ油の処理に。牛乳パックの中に新聞紙やボロ布を詰めてから、冷ました油を流し入れ、しっかりと封をすれば可燃ごみとして処理できます。
シャワーを15分使用すると浴槽1杯分程度の水量に相当します。短時間の使用以外は、浴槽にお湯をはって入浴しましょう。残り湯も有効活用でき経済的です。
また、シャワーヘッドを、手元に止水ボタンのある「節水シャワーヘッド」に交換するだけで、出しっぱなしのムダが減り、水道代だけでなくガス代の節約にもなります。
「沸かし直しはちょっと…」という方は、残り湯に風呂水清浄剤「マジックリン ふろ水ワンダー」を。菌の繁殖が抑えられ、お湯のヌメリやニオイも防げます。残り湯を沸かし直しすることで1回あたり約120L~160Lの節水になります。
洗い物もできるだけ少ない水で。
油で汚れた食器は、あらかじめ古い布切れやペーパーなどでひと拭きしてから、洗いましょう。
また、泡切れのよい食器用洗剤を使えば、すすぎ時間の短縮になり、節水につながります。
使った食器は、油汚れの少ない物から洗うと効率的です。
【監修】
環境カウンセラー 和田由貴(わだゆうき)さん
消費生活や環境問題の専門家として、また現役の主婦・母の視点から、節約術や家事情報に精通する節約アドバイザーとして幅広く活躍中。消費生活アドバイザー、環境カウンセラー、省エネルギー普及指導員、3R推進マイスター(環境省第一期国推薦委嘱)などの資格を生かし、講演、執筆、テレビ出演、新聞・雑誌・WEBでの連載など多方面で活躍。著書に『裏ワザ名人のちゃっかり!節約生活』『年間50万円は貯まるチリ積も節約術』『快適エコのライフスタイル』など。
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