2025年4月8日
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最近は自宅で洗えるニットやセーターが増えていますが、「縮み」や「型崩れ」の心配も。でもポイントを押さえれば、自宅でも安心して洗濯することができます。縮みを防ぐ洗い方や型崩れしない干し方、気になる洗濯頻度まで、動画と併せて紹介します。
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縮み、型崩れ、伸びなどのトラブルにならないために、以下の6つのポイントを守りましょう。どれも難しいことではありませんので、すぐに実践できます。
失敗しないポイント!
自宅で洗えるか洗濯表示をチェックします。適切な洗い方を選ぶことで、ニットの縮みや型崩れなどのリスクを大幅に減らすことができます。
「洗濯機で洗える」「手洗いができる」マークが付いていれば、自宅で洗えます。
手洗いマーク
の場合でも、洗濯機に「おしゃれ着コース」などのやさしく洗えるコースがあれば、洗濯機で洗えるものもあります。お使いの洗濯機の取扱説明書で確認してください。
家庭で洗えないマークが付いている場合は、クリーニング店にお任せしましょう。
素材や「洗濯ネット使用」などの表記も併せて確認しましょう。毛(ウール)、カシミヤ、モヘア、絹(シルク)などの天然の動物繊維は、特に取扱いに注意が必要。手洗いがおすすめです。
●詳しい洗濯表示の見方はこちらから
濃い色のセーターは洗濯前に色落ちチェックをします。おしゃれ着用洗剤「エマール」の原液を目立たないところ(裾の内側など)に付け、5分後に白い布で押さえて色が付くようなら単独で手早く洗います。
色落ちしなくても、濃い色と白物セーターはそれぞれの毛羽が付いてしまうので、別々に洗いましょう。
必ず、おしゃれ着用の中性洗剤で洗います。
おしゃれ着用ではない中性洗剤は、毛(ウール)・絹(シルク)が洗えないので、繊維にダメージを与えたり、縮んだりすることがあります。
手洗いなどのやさしい洗い方でも、しっかり汚れを落としてくれるおしゃれ着用洗剤「エマール」がおすすめです。「毛(ウール)・絹(シルク)・綿・麻・合成繊維用」なので、家庭で洗えるものは全て洗うことができます。
洗濯表示に従い、適切な温度で洗いましょう。限度以上の温度だと、縮みや色落ちなどのトラブルにつながる可能性があるので、手を入れて温かさを感じない程度の温度(30℃以下)で洗うことをおすすめします。
手洗い、または洗濯機の「おしゃれ着コース」などのやさしく洗うコースで洗います。
ニット(編み物)は、伸縮性・柔軟性・通気性に優れていますが、伸縮性があるがゆえに、洗濯時に強い力がかかると、型崩れしてしまうことがあります。
また、ウール(羊毛)は、髪の毛のキューティクルと同じように表面がうろこ状になっているので、水にぬれた状態で摩擦がかかると、絡み合って縮んでしまうことがあります。ひどくなるとフェルト化してしまい元には戻せません。
平干しがおすすめです。
セーターはニット(編み物)なので、ぬれて重くなったものをハンガー干しすると、重さで肩が伸びたり、型崩れが起きたりすることがあります。
洗剤のほか、洗濯ネットや平干しネットもあると便利です。
「おうちクリーニングコース」や「おしゃれ着コース」、「ドライコース」などのやさしく洗えるコースで洗います。
洗濯機の取扱説明書を事前にご確認ください。
汗・皮脂汚れには、「エマール」の原液を付けてタオルなどでなじませておきます。
食べこぼしなどのシミには、酸素系漂白剤「ワイドハイター PRO ラク泡スプレー」をスプレーします。いずれの場合も放置せず、すぐに洗いましょう。
襟や袖口など、汚れた部分を外側にして畳み、洗濯ネットに入れます。糸くずの付着や毛羽立ち、シワ、型崩れを防止します。
洗濯ネットは、折り畳んだセーターの大きさに合うサイズのものを選び、洗濯ネット1枚につきセーターは1枚のみ入れましょう。
デリケートな素材や起毛しているもの、装飾があるものは裏返して洗濯ネットに入れましょう。
「おうちクリーニングコース」や「おしゃれ着コース」 、「ドライコース」などのやさしく洗えるコースを選びます。メーカーによって名称が異なりますので、詳しくは、洗濯機の取扱説明書をご確認ください。
使用量の目安を参考に、「エマール」と、ふんわり仕上げるために「ハミング消臭実感」などの柔軟仕上げ剤を投入口にセットし、洗濯をスタートさせます。柔軟剤には、静電気防止効果もあるのでおすすめです。
Youtube video:セーター洗い 洗い方【洗濯機】 ※音声あり
デリケートなニットにとっては、最もダメージの少ない洗い方です。水の中でもんだり、こすらないように、やさしく押し洗いします。
手洗いの工程
「押し洗い」の後、2回「すすぎ」を繰り返し、最後に脱水します。
襟や袖口など、汚れた部分を外側にして畳みます。
汗・皮脂汚れには、あらかじめ「エマール」の原液を付けてタオルなどでなじませておきます。
食べこぼしなどのシミには、酸素系漂白剤「ワイドハイター PRO ラク泡スプレー」をスプレーします。いずれの場合も放置せず、すぐに洗いましょう。
洗い桶や洗面ボウルに30℃以下の水を張り、「エマール」を入れてかき混ぜ、洗濯液を作ります。洗剤の量は使用量の目安を参考にします。
畳んだまま洗濯液に浸し、やさしく押し洗い。「沈める」「浮かせる」を20~30回繰り返した後、洗濯機で軽く脱水します(1分以内)。
Youtube video:セーター洗い 洗い方【手洗い】 ※音声あり
脱水後はきれいな水を張り、押し洗いの要領で2回すすぎます。2回目のすすぎで柔軟仕上げ剤を入れ、全体に行き渡るように「沈める」「浮かせる」を繰り返します。柔軟仕上げ剤の量は使用量の目安を参考にしましょう。
Youtube video:セーター洗い すすぎ ※音声あり
すすぎ終えたら、洗濯機で軽く脱水(1分以内)して、手洗い完了です。
ニット・セーターの型崩れやシワを防ぐためには、洗濯後の干し方も重要です。しっかりとポイントを押さえましょう。
干すときのポイント!
基本は日陰で平干しが多いですが、軽いセーターなどは形を整えてハンガーやさおに干せる場合もあります。
タンブル乾燥禁止の表示がある場合には、絶対に乾燥機にはかけないでください。
●その他の干し方の洗濯表示の見方はこちらから
目の粗いローゲージのセーターや重みのあるものは、型崩れしたり、伸びやすいので必ず平干しにしましょう。
平干し台や平干しネットがない場合は、ピンチハンガーの上の平らな面を使う方法もあります。
目が細かいセーターや軽いセーターの場合は、厚みのあるハンガーに掛ける方法もあります。
肩幅の大きさに合うハンガーを選びます。
軽いセーターは、さおに二つ折りにしてかけます。袖が伸びないように、袖も必ずさおにかけます。
スチームアイロンやスチーマーを上手に使えば、ふんわり仕上がります。洗濯表示のアイロンでの仕上げ方をよく確認してかけましょう。
●その他のアイロンでの仕上げ方の洗濯表示の見方はこちらから
セーターなどのニットは、アイロン面を押し当ててかけてしまうとふっくらした風合いがなくなってしまうので、アイロンを浮かせながらたっぷりスチームをかけるか、スチーマーで蒸気をかけて、ふんわり仕上げます。
袖口などのゴム編み部分にも、同様にたっぷりスチームをかけた後に矢印➡の方向に引っ張ると、伸びたゴム編みがきれいに整います。
スチームには、着用中のシワや、付いたニオイを消臭する効果もあります。
洗濯の頻度は、季節や着用状況によって異なります。判断基準は、「汚れ具合」。洗濯以外の着た後の、乾かす、ブラッシングなどのお手入れも大事です。
冬物は、長袖インナーの上に着ていることが多いので、必ずしも毎回洗濯する必要はありませんが、汚れたとき、ニオイが気になったときには洗うようにしましょう。
春~秋物を、肌の上に着る場合は、汗や皮脂などの汚れが直接付くので、その都度洗濯しましょう。
伸びヨレ戻して、 元通り!着るたびに洗って、ニットを2倍※長く、キレイに着られます。
一度着たニットは汗などの湿気を含んでいるので、そのまますぐに畳んで収納せずに、湿気を飛ばすために一晩干しておきます。ハンガーにかけるのではなく、椅子などにふわっとかけておくだけでOKです。乾燥させてから、畳んで収納します。
洋服用のブラシでやさしくブラッシングしてホコリを落としましょう。繊維の流れや毛並みも整えてくれるので毛玉予防にもなります。
全体に汚れやシミがないか確認して、首回りなどの汗や皮脂汚れをしっかり落とすように、丁寧に洗濯しましょう。完全に乾いてから収納します。
毛玉取り器などを使って毛玉を取っておくと、翌シーズンもきれいに着られます。
最後に。洗濯前の準備から干し方、アイロンのかけ方まで、1本の動画にまとまめました。
Youtube video:セーター洗い ふんわり仕上げる ※音声あり
お気に入りのニット・セーターをキレイな状態で長く着るためには、できるだけやさしく丁寧にお手入れすることが大切です。洗い方、干し方、アイロン仕上げまで、ポイントを押さえれば、案外、自宅でも簡単にお手入れできるのでぜひチャレンジしましょう。