襟元もフリルも、かんたん!キレイ

シャツやブラウスをシワなく立体的に仕上げるコツ

お洗濯の仕上がりに満足していますか?

ブラウスやワイシャツ、Tシャツなど日常的なトップスは、家庭で洗濯することが多いと思いますが、その仕上がりに満足していますか? 「ワイシャツのシワのアイロンがけに苦労した」「ブラウスのピンタックがよれよれ」「フリルがくたっとする」など、よくあることだから仕方ない、とあきらめていませんか?

洗濯後の衣類のシワやヨレなどのイメージ写真

お洗濯の「洗う」「干す」「仕上げる」の3ステップの中で、コツを知ってひと手間かけるだけで、衣類の仕上がりが格段にアップします。


「洗う」ときのコツ

◆洗濯表示の確認

まずはじめに、素材やデザインによって、家庭での洗濯に不向きな衣類があるため、洗う前に洗濯表示を必ず確認しましょう。

家庭洗濯ができない洗濯表示のイメージ図

この表示があるものは、家庭での洗濯禁止のため、必ずドライクリーニングや専門店に出しましょう。

詳しい洗濯表示の見方はこちらから
丸わかり!洗濯表示の意味。衣類を洗う前にチェックを

◆おしゃれ着洗いの洗剤を選ぶ

毎日のお洗濯、みなさんはどのように洗剤を選んでいますか?
衣類や素材の多様化、使う人のニーズに合わせて様々な機能の洗剤が出ていますが、大きく分けると次の2種類に分かれます。

  • ・普段着など一般洗濯用の洗剤
  • ・おしゃれ着洗い用の洗剤

お気に入りのブラウスや色柄物、フリルやピンタックなど形状にこだわる衣類や長く着たい衣類は、おしゃれ着洗い用の洗剤がおすすめです。
カタチを整える繊維潤滑剤、色あせ防止成分が入っているものもあり、生成りやパステルカラーなど淡い色合いを楽しむ衣料にも安心して使えます。

◆衣類は洗濯ネットに入れて洗う

シワや型崩れを防ぐために、衣類は、たたんで洗濯ネットに入れます。
目の粗いネット、目の細かいネットがありますので、衣類の素材や形状によって使い分けましょう。汚れが気になる部分を外側にして、たたみます。起毛やビーズなど装飾のあるものは、裏返してたたんでからネットに入れましょう。

<目の粗いネット>
ワイシャツやブラウス、ニット、パンツ類などに
(衣類のからまり、洗濯ジワ、型崩れを防ぐ)

<目の細かいネット>
装飾、小さいボタンやホックなどが付いたもの、下着やストッキング、起毛素材などに
(デリケートな衣類や、糸くずの付着、毛羽立ちを防ぐ)

洗濯ネットは、ちょうどよいサイズのものを使いましょう。
大きすぎると、中で衣類が動いてしまい、かえってシワの原因になることがあります。反対に小さすぎると、汚れが落ちない原因になります。

大きすぎるネットと小さすぎるネットに衣類をいれたときのイメージ画像

◆やさしく洗って短く脱水&すぐに取り出す

洗濯コースは、衣類の傷みや縮みの原因となる摩擦を抑えた設定の「ドライコース(手洗いコース)」で洗いましょう。脱水時間も短く設定されています。 脱水時間が長いと、乾きは早くなりますがシワや型崩れの原因になるので注意を。


「干す」ときのコツ

◆シワを伸ばしてから干す

脱水後はできるだけすぐに洗濯機から取り出して干すことが、シワにならないコツです。干す前のひと手間で、仕上がりに差が出ます。

<シャツなどの基本の干し方>

STEP1 大きなシワを伸ばす
肩の部分を持って、上下に衣類を大きく数回振ります。

STEP2 小さなシワを伸ばす
軽くたたみ、衣類を手のひらではさむようにパンパンとたたきます。

STEP3 引っ張って伸ばす
大きさに合ったハンガーに掛けてからシャツのエリや前立て部分、そで、脇の縫い目などを引っ張って伸ばし、形を整えます。

フリルは手で伸ばして形を整えます。


「仕上げる」ときのコツ

おしゃれ着洗い用の洗剤で洗濯し、シワを伸ばして干した衣類は、そのままでも、見違えるほどキレイな仕上がりになりますが、さらになめらかさや、きりっとした衣類に仕上げたいときは衣類スチーマーやアイロンを使います。

◆洗濯表示を確認

スチーマーやアイロンが使えない衣類もありますので、必ず、洗濯表示を確認します。洗濯表示やスチーム禁止と明記されているもの、また皮革製品は変質するため、衣類スチーマーやアイロンは使用できません。

アイロン仕上げ禁止の洗濯表示のイメージ図

◆手軽な衣類スチーマー

衣類スチーマーは、アイロン台を使わず、衣服をハンガーに掛けたまま、短時間で、蒸気の熱と水分でシワを伸ばし、脱臭までできる便利なアイテムです。 アイロンを直接当てないため、薄手のシャツ類からフリルやドレープのあるおしゃれ着、ウール素材など風合いが大切な服に適しています。

おしゃれ着の ふんわり 立体仕上げのイメージ画像

また、スーツやジャケット、制服など毎日洗わない衣類のシワ・ニオイ取り、たたみジワの解消にも便利です。軽い動作で短時間でシワ取りができることから、アイロンの苦手な方や時間がない方にも扱いやすいアイテムです。

毎日洗わない 衣類の シワ・ニオイ 取りのイメージ画像

衣類スチーマーの使い方

衣類をハンガーに掛け、ハンガーが動かない安定した場所にセット。衣類の端を軽く引っ張りながら、スチームをゆっくりあてシワを伸ばします。

衣服の素材によって、衣服とスチーマーの距離やかける速度を変え、温度調節をします。必ず、アイロンの洗濯表示を事前に確認・参考にして、スチーマーの取扱説明書に従ってください。

<参考となるアイロン仕上げの洗濯表示>

参考となるアイロン仕上げの洗濯表示の一覧表

◆パリッと仕上げるなら、プレス型アイロン

綿や麻のワイシャツや、パリッとした仕上がりが好みの場合は、アイロン台を使って熱と圧力でしっかりシワ伸ばしする「プレス型アイロン」がおすすめです。 用途や好みの仕上がりに応じて使い分けましょう。


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