新ボトルのすごい肉体改造!

新ボトルの腹筋がバッキバキ!?ボトル改良には理由があった

花王ではより良い商品をお届けすべく、中身(液)だけに限らず容器に至るまで、日夜商品改良に励んでいます。今回は2023年9月に改良された食器用洗剤『キュキュット』のつめかえボトルをご紹介。一体どこが改良されたのか、新旧のボトルを見比べてみました。



ここが違うぞ! 新ボトルの変化

新旧のボトルを観察してみると、大きく3つの違いを発見しました。

違いその1:軽くなった
両方の空ボトルを持ってみると新ボトルの方が軽い気がする……。実際に容器だけの重さをはかってみると新ボトル(写真左)の方がとても軽くなっているのがわかります。

違いその2:材質が変わった
旧ボトルはサラッとマットな質感ですが、新ボトルはツルピカな質感。質感の違いは、ポリエチレンから再生プラスチック100%のPETへと材質が変わったことによるもの。
この変化もなにか理由があるのでしょうか……。

違いその3:ボコボコしている
ラベルをはががしてみるとその違いが一目瞭然! 旧ボトルの表面はつるんとしていますが、新ボトルの表面はボコボコとした溝があります。


これらの違い、すべては「プラスチック大幅削減のため!」

旧ボトルと比べると3つの違いがありましたが、それにはきっと理由があるはず。
ボトルの改良に携わった、包装技術研究所 研究員の川上さんが解説します。

川上さん「すべてプラスチック大幅削減のためです! 新ボトルの『未来にecoペコボトル』は、旧ボトルに比べてプラスチックを約40%削減※。極限までボトルの厚みを薄くすることに成功したのです!」 ※容器について 従来品重量比

これは、素材を変えたことも関係あるのでしょうか?

川上さん「あるんです! もし旧ボトルの素材のポリエチレンでボトルの厚みを薄くしようとするとフニャフニャになることが予想されます。しっかりした素材のPETを採用したからこそ極限まで薄くできたんです!」

だから、つめかえ後はペコっとつぶして小さく折りたためるように!捨てるときもかさばらなくていいですね!

川上さん「倉庫で保管するとき、段ボールに入ったつめかえボトルは何箱も高く積み上げられますし、輸送時に揺れたりボトル同士がぶつかったりするので、いろいろな衝撃に耐えられる強度が必要で、あの“腹筋”のような溝をつけたんです」

人間と同じように、バッキバキの腹筋で強度をアップしているというわけですね!

川上さん「例えば、スーツケースもボコボコが付いていることが多いですが、あれも衝撃に耐えるためと考えられます。ボコボコ部分が荷重を支えるので、衝撃が来ても凹みづらくなります」

ほかにも、ボトルの上部や側面にもボコボコがあり、底面も旧ボトルとは違う形ですね!

川上さん「底面は衝撃が加わりやすくて、特に強度アップが必要でした。そこで、このような形になりました」

なんと、この新ボトルができあがるまで、82回も設計が繰り返されたとか!

今回のボトルの改良をイラストにまとめてみると……

とっても強そうですね!

新ボトル『未来にecoペットボトル』は、つめかえやすさはそのままに、厚みを薄くして強度をアップしたことにより大幅なプラスチック削減を達成しました。そして、ペコっとつぶして小さく折りたためるようになっています。

川上さん「みなさんにペコっとつぶしてほしいです!」

花王では、環境にもお客さまにとってもより良い商品の提供をめざすべく、包装容器に使用するプラスチックの削減に努めています。


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