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【革命!】最新研究が可能にした、頭皮や髪のわずかな変化をとらえる「先読みケア」とは?

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これまでのスキンケアやヘアケア製品選びは、生まれ持った肌質や髪質といった「体質」や、「使い心地」に注目して行われてきました。

しかし、私たちの肌や頭皮は、外部環境や体調によって日々変化しています。その小さな変化を、いち早くキャッチできたら——。

花王は、分析可能なRNAが皮脂の中に存在することを世界で初めて発見しました。これまで皮膚を切り取らなければ得られなかった情報を、あぶら取りフィルム一枚で読み取れるようにした「皮脂RNAモニタリング®技術」は、「今、肌や頭皮が何を必要としているのか」を読み取ることができる画期的なテクノロジー。美容だけでなく、加齢や疾患の研究、具体的にはアトピーやパーキンソン病などの早期発見への応用も期待され、医学領域からも注目を集めています。

トラブルが起きてから対処する「対症ケア」ではなく、“肌や頭皮が今、何を求めているのか”という欲求を理解して整える「先読みケア」へ——。今、花王が描く新しいケアサイエンスが動き始めています。

RNA は「今」と「少し先の未来」を教えてくれる分子

私たちの身体は、日々変化しています。
気温や湿度、睡眠の質、ストレス、食事——。ほんのわずかな環境の違いが、細胞の働き方を変えていきます。その変化を最も敏感に映し出しているのが、RNA(アールエヌエー)という分子です。

DNAが一生変わらない「設計図」だとすれば、RNAはそこから必要な情報だけを読み取り、「何を、どれくらいつくるか」を細胞に伝える「今」を映すリアルタイムなシグナルのような存在。

そして驚くべきは、その「変化の速さ」。RNAは、環境や体調の変化に即座に反応して種類や量が変わります。そのためRNAを解析することで、肌や身体の「今の状態」だけでなく、「少し先の未来」までも先読みすることができるのです。

顔と頭皮はつながっている。RNAが語る、美の“共通項”

これまで皮膚のRNA発現情報を分析するには、皮膚を外科的に切り取るなど、侵襲性の高い検査が必要でした。しかし、花王の「皮脂RNAモニタリング®技術」によって、その常識は一変します。肌を傷つけることなく、あぶら取りフィルム1枚で、約1万種類ものRNA情報を読み取れるようになったのです。

さらに最新の研究では、顔の皮脂RNAと頭皮の皮脂RNAの発現パターンが似た傾向を持つ人たちがいることが明らかになりました。(2025年12月・日本分子生物学会で発表)

そんな内側の“共通項”が、遺伝子レベルで存在しているのです。

顔肌・頭皮のRNAを解析

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COLUMN 01

世界初となる、皮脂中のRNAの発見。花王の研究員の注目した現象とは?
肌の「声」を聴く鍵は、細胞の“自爆”にあった!

花王の井上高良研究員は、皮脂を分泌する細胞が自ら壊れて中身を放出する「全分泌」という現象に注目。「もしかすると、この中にRNAも含まれているのでは?」——その仮説が、世界初となる“皮脂中のRNA”の発見へとつながりました。

当時の常識では、「RNAは皮膚表面には存在しない」と考えられていました。しかし井上はその定説を覆し、肌を傷つけることなく、体の遺伝子レベルの変化を読み取る道を切り開いたのです。

皮脂をあぶら取りフィルムでそっと拭うだけで、肌の奥で起こる炎症や、老化のサインを検出できる——。それはまるで、未来の肌の変化を先読みする技術。
皮脂を分泌する細胞が最後に残したRNAを読み解くことで、私たちは「肌が本当に求めているもの」を知ることができるようになりました。

約10,000種×1万人分の“肌データバンク”――皮脂RNAが描く、人体解析の新フロンティア

解析には、次世代シーケンサーと呼ばれる装置を用い、約1万種の皮脂中RNAの発現データを網羅的に解析。

これまでに1万人以上の皮脂RNA発現パターンを解析し、その成果を複数の国際学会や論文で発表。皮膚科学・化粧品科学の両分野から高い注目を集めています。

さらに現在も国内外の研究機関と共同で応用研究が進められており、「皮脂から身体のサインを読む」というアプローチは、世界的にも先進的なテーマとして期待が寄せられています。

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COLUMN 02

肌で悩む人の力になりたい。
そのひたむきで誠実な研究を支えた、研究員自身の体験をご紹介します。
皮脂RNAを発見した花王の研究員ってどんな人?
井上 高良
井上 高良
花王株式会社 スキンケア研究所 室長

井上高良研究員は、穏やかな笑顔の奥に、揺るぎない探究心を秘めた研究者だ。幼いころから「科学」に心を奪われ、顕微鏡で未知の世界を覗く時間が何よりの楽しみだったという。
肌が弱く、アトピーに悩まされた幼少期。その体験が、同じように肌で悩む人の力になりたいという思いへとつながり、花王で皮膚研究の道を歩み始めた。
「謙虚であることが、真実への近道」。
そう語る井上は、どんなに小さな違和感も見逃さず、仮説を疑い、何度でもやり直す。静かに、しかし確かな情熱で“本質”を追い続けてきた。そのひたむきな探究心が、やがて世界初となる“皮脂中のRNA”の発見へと結実した。華やかさよりも誠実さを貫く姿勢こそが、井上の研究を支える原動力。

遺伝子レベルで肌を読む――新・肌分類「C1」「C2」

「乾燥肌」や「敏感肌」といった分類は、これまで見た目や感覚によって行われてきました。しかし、もしRNAの発現パターンから肌の状態をとらえることができれば、それはより深い遺伝子レベルの、新しい分類軸になるかもしれません。

2019年、20〜59歳の女性105名を対象に、皮脂RNA約2,300種を解析し、階層クラスタリングを実施。その結果「C1」と「C2」の2つのタイプを確認。この結果は、年齢や肌質とは無関係な“遺伝子レベルの新しい肌分類”の可能性を示すものでした。

さらに、同じ人物であっても採取するタイミングによって、分類されるタイプが変化するケースも確認されています。

RNA肌タイプ

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COLUMN 03

顔写真でできる肌ケア診断。頭皮や髪のケアにつながる先読みケアとは?
ポケットに科学を。RNA解析 × AI画像解析が叶える、手軽な肌判定ツール

皮脂に含まれるRNAで解析ができるようになっても、専用の測定器がなければ実施できず、生活の中で活用するにはハードルがありました。
そこで花王は、皮脂RNA解析によって得られた膨大なデータとAIの画像解析技術を掛け合わせ、顔画像から「肌遺伝子モード(C1/C2)」を推定できるモデルを構築。

このモードは、スマートフォンなどで撮影した素顔の画像をもとに、肌表面の微細な特徴とRNA発現パターンとの相関をAIが学習することで成り立っています。撮影した画像を送信するだけで、AIが現在の「肌遺伝子モード」を判定し、その結果をもとに最適なケアの方向性を提案できるという仕組み。RNAの情報をAIが「読む」ことで、これまで専門的な機器やサンプル採取が必要だった分子解析が、誰でも利用できる新しい肌の指標へと進化しました。

さらに、顔肌から判定したRNA肌タイプは頭皮とも高い類似性を示すことがわかっています。つまり、スマートフォンで顔のRNA肌タイプを知ることで、頭皮や髪の“少し先の未来”を見据えた「先読みケア」が可能になるのです。

C1モード「表面バリア」→補給

うるおいを“補給”するケアが大切です。
頭皮の角層は、水分を蓄える量が少ない傾向があります。
頭皮のバリア機能に着目すると、水分を逃しにくく、乾燥などの外部刺激を受けにくい傾向があります。

C2モード「内部バリア」→保護

うるおいを“保護”するケアが大切です。
頭皮の角層は水分を蓄える量が多い傾向があります。
頭皮のバリア機能に着目すると、水分を逃しやすく、乾燥などの外部刺激を受けやすい傾向があります。

また、C1/C2モードそれぞれの根元付近の髪は、キューティクル、脂質・アミノ酸、うねりに違いがある傾向が見えてきています。
C1/C2モードがゆらいだときに、髪の感触や見え方にどう影響するかは研究段階にあり、今後も検証を進めていきます。

C1タイプ、C2タイプのイラスト

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変化を先読みする――それぞれの状態に応答する「ラメラ構造処方」

頭皮や髪のコンディションの変化は、見た目や手ざわりに表れるもっと前から始まっています。2つのモード(C1/C2)のゆらぎを知ることで、トラブルが「起こってから」ではなく「少し先」のケアを選ぶことが可能に。対症療法的なケアから一歩進んだ、頭皮や髪の未来を先読みする「先読みケア」の時代が始まっています。

花王では、シャンプー内にケア成分(保湿)を安定的に保持・分散させる独自の「ラメラプラットフォーム技術」を採用。ラメラ構造をコントロールし、「肌遺伝子モード(C1/C2)」に応じておすすめの処方設計を実現しています。

たとえば、乾きやすい「C1モード」には、水を与えるラメラ構造でうるおいを“補給”します。外部刺激を受けやすい「C2モード」には、成分が表面にとどまりやすいラメラ構造でうるおいを“保護”します。

サイエンスに基づく“状態適応型ケア”が、あなたの頭皮と髪に寄り添う新しいヘアケアを可能にしています。

ラメラは水層と油層が連続した構造

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科学が導く、未来のヘアケアシーン

肌の遺伝子状態に基づく情報が、商品選択の新しい判断材料となる可能性も見えてきました。
体調や環境によって刻々と変化する身体の「最初のサイン」をとらえることで、
少し先の未来を見据えたケアと出会うーー。
そんな世界が、すぐそこまで来ています。

科学が人の暮らしに寄り添い、肌も髪も「今」を基点に進化していく。
それが、花王が描く未来のヘアケアサイエンスです。

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暮らしの中で体感できる変化については、生活・美容編「ヘアケア迷子さんへ、新しい地図を。科学的なシャンプー選びをかなえる「ロジカル美容」の世界 」の記事でぜひご覧ください。

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