2024年2月13日
備えあれば憂いなし
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このたびの、令和6年能登半島地震において亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された地域の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
くらしラボではこの地震を受け、災害への備えの観点から、以前掲載した防災関連記事からお役立ち情報を厳選し、関連リンクとともにお届けします。今一度、家族の皆さんで防災情報を確認してみませんか。
東日本大震災や広域水害など大規模災害の復興に尽力したご経験から、ソーシャル・グッド・プロデューサーの石川淳哉(いしかわじゅんや)さんに、災害を避けられない時代に生き抜くヒントを伺いました。
大切なのは、防災食だけでなく、健康を維持するために、2週間水が使えない時のトイレ、口腔ケアの用意です。日常の生活ができないと、途端に健康を害します。日用品をちょっと多めにストックしておくローリングストックの他に、水を使わない携帯トイレなど、清潔で安全な状況を保つ準備がサバイブには必要です。
以前、自宅が河川敷のそばにありましたので、台風で被害が出そうな時は、事前に猫2匹と車2台と人2人を預かってくれる疎開先を用意してました。「避難指示出たから、一緒にお鍋でもつつこうよ」という実家やお友達を日頃から探しておくんです。これが近い疎開。
そして、地震の場合は長期に渡って、機能不全に陥るため、ちゃんとした生活ができそうな、ちょっと離れた地盤が安全な疎開先を西と東に1個ずつくらい見つけておく。これが遠い疎開。
どちらも、日常的に交流し、何かあったときはお互い受け入れてもらえるつながり、親交を結んでおくことが大切です。
「あなたにとって本当に必要な備蓄とは何か?」--備え・防災アドバイザーの高荷智也(たかにともや)さんに、無理なくできる実践的なアドバイスをいただきました。
普段から、食品なら我が家の1週間分、日用品なら1カ月分がどれくらいか適正備蓄量を把握しておくといいでしょう。平常時に備蓄品を準備するように心がけておくと、巷の情報に踊らされて慌てずに済みます。
1.我が家の適正備蓄量を知る
2.食品の備蓄は長期自宅避難を想定して「1週間以上」
3.「ローリングストック」を活用しよう
4.家族構成を考慮してカスタマイズ
5.日用品は我が家の1月分を目安に
6.非常食は味見しておこう
7.備えよ、常に
コロナ禍を経て、アップデートされた防災情報の中から、避難の考え方とポイントを認定NPO法人「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)」に教えていただきました。
災害時は、まず命を守ることが鉄則です。今までは「いかに早く避難するか」がポイントでした。しかしコロナ禍を経て、自宅に留まったり、宿泊施設を利用したり、分散避難をしたりするなど、避難のあり方が大きく変化しています。
避難は、①一時的に「難を逃れる」ことと、②その後、生活基盤が落ち着くまで続く「避難生活」との2つの軸で考える必要があります。短期的な避難だけではなく、長期的な避難も含めてシミュレーションをおこない、家族や関係者間で共有しておきましょう。
災害によっては避難所そのものが危険なケースもあり、必ずしもすべての避難所が開設されるわけではありません。自治体の公式サイトなどで、災害が起こったとき開設されている避難所を確認し、定員やその時点でどの程度埋まっているかも見ておく必要があります。
また、ご自身の家族構成やペットの有無など、必要な支援に応じた避難所を選びましょう。
感染リスクの高い高齢者や持病のある方、小さなお子さんがいらっしゃる方は、他の選択肢も検討し、避難所が最善の場所なのかどうかよく考えましょう。
防災情報は近年の災害を経てアップデートされ、以前は常識と思われていた情報も変わることがあります。
確かな情報源で日頃からチェックすることも、備えの一つです。下記の他に、お住いの自治体が出している地域にあった情報もありますのでご確認ください。
■花王
災害に備える工夫やいざというときに役立つ日用品などについて紹介する花王のページです。
■政府機関
■NPO、ボランティア団体
■その他