
「いい顔の、素顔。」は、様々な分野で活躍するゲストを迎え、毎日をいい顔で過ごすための工夫や考え方を伺うインタビュー企画です。ナビゲーターの細田阿也が、ゲストの素顔に迫ります。
今回は、東京・青山にあるラグジュアリーホテル「青山グランドホテル」でゼネラルマネージャーを務める石崎淳一さんをゲストにお招きしました。ホテルやレストランにおける上質な空間づくりについて、日々意識していることや大切にしているポイントを伺いました。
また、「ビオレ ザ ハンド」のブランド担当を務める尾上桜も対談に参加。慌ただしい毎日の暮らしの中で自分らしさを保ち、無理なく「心地よさ」を手に入れるためのヒントについて一緒に探っていきます。
(この記事は2ページ構成です)

石崎 淳一(いしざき じゅんいち)
青山グランドホテル ゼネラルマネージャー。
2008年、株式会社Plan・Do・Seeに入社。ホテル、レストラン、ウエディングの現場でキャリアをスタートし、お客様と直接向き合うサービスの最前線で経験を積む。その後、開発部署で新規施設の立ち上げに携わり、人事部長として組織づくりや働き方改革を推進。さらに財務部長として経営の数字にも責任を持つなど、現場と本部の両面から会社を支えてきた。現在は青山グランドホテルのゼネラルマネージャーとして、ホテル全体の運営を担っている。
プライベートでは、サーフィンやランニングを楽しむアクティブ派。小学生の娘ふたりの父として、家族との時間も大切にしている。
細田
今回は青山グランドホテルのレストランをお借りして、とても素敵な雰囲気の中でインタビューをしています。まずは、石崎さんの、これまでの経歴や今の仕事内容を教えていただけますか。
石崎
所属としては、Plan・Do・See(プラン ドゥ シー)という会社に入社して19年目になります。ホテルやレストラン、ウエディングなどホスピタリティにまつわる仕事を担当していて、青山グランドホテルではゼネラルマネージャー、いわゆる支配人としてホテル全体の責任を担っています。
細田
尾上さんはこちらのホテルにもいらしたことがあるとか。
尾上
はい、青山でオシャレな気分になりたいねと友人と話して、一緒にレストランに行きました。空間も素敵ですしスタッフの皆さんの所作が美しくて、私たちも気分が上がり、大人な雰囲気を味わうことができました。
細田
憧れの場所ですよね。このホテルの設計やインテリアにおけるコンセプトは何でしょうか。
石崎
ホテルを開業するに当たり、青山という街は日本の中で、また東京の中でどんな発展をしてきたかという文脈をひもとくことからスタートしました。青山の街はミッドセンチュリーモダンをいち早く取り入れた歴史があるので、その精神を意識しながらインテリアや家具をセレクトしていくと、最終的にコンセプトに近いようなことが見つかります。そうやって街の文脈から考え、この青山という街にいらっしゃるお客様はどんな方なのかをイメージしながら着地していきました。

細田
インテリアにはどのようなこだわりがあるのでしょうか。
石崎
デザインを先に考えたのではなく、「居心地のよさ」「機能性」を追求したことが結果的に好ましく感じていただいているのかもしれません。お客様がこんな過ごし方をすると心地よいと感じられるのではないかと考えたうえで「青山らしさ」を表現した結果が、「オシャレ」や「心地よい」という感想につながったらうれしいなと思います。
客室についてもより心地よさを追求して、部屋の広さや家具の配置、リネンやアメニティ、室内の動線など、お客様がどう過ごすか想像したうえで設えています。ホテルに来ているということがすでに日常とは違う気持ちでいることなので、非日常な空間で非日常なおもてなしを提供することが、「あそこにいくと元気になる」「晴れやかな気持ちになる」など、また行ってみようかなと思っていただけることにつながるといいですね。

ナビゲーター 細田阿也
東京都出身のフリーアナウンサー。中学の頃より始めた芸能活動を経て、裏方・仲介役に惹かれ、サッカーなどピッチリポーター、スポーツMC、ラジオパーソナリティ、ナレーターとして活動。パラレルキャリアとして、女優・小林涼子さんが代表を務め、桜新町、白金、代々木、高輪ゲートウェイ、神奈川県庁屋上ともいきファームに続き、今秋自由が丘に開園する農福連携FARMを運営する株式会社AGRIKO サスティナビリティ事業部として、地域のママさんが輝けるように繋ぐなど、リクルートを務める。自身も大学生と中学生の兄弟の育児と仕事を両立しながら、日々奮闘中。
細田
「丁寧な暮らし」についてお話を伺っていきたいのですが、どんな「丁寧な暮らし」に憧れますか?
尾上
この「ビオレ ザ ハンド 泡ハンドソープ」のコンセプトが「丁寧に、こだわる暮らし」で、私もそういう「丁寧な暮らし」をしたいなと思ってはいるのですが。
細田
毎日が忙しいと、「丁寧な暮らし」をつくるための時間を取ることも難しく感じてしまいますよね。石崎さんはいかがですか?
石崎
とにかく「キレイ」を保つようにしています。仕事とプライベートに共通することですが、お客様がいらっしゃるエリアはもちろん、お客様がいらっしゃらないバックヤードもとにかくキレイにするように徹底しています。そのためには、家の中も常に清潔でクリーンな状態に整えておくのが大切だと感じます。
細田
いつどこで誰が見ているかわかりませんしね。
石崎
その時だけキレイにしようと思っても徹底できないし、清潔にするのは日頃から心掛けていたほうがいいかなと。そういう意識が「丁寧な暮らし」につながるのかなと思います。
とはいえ、ホテル内はスタッフの努力もあってバックヤードもお見せできるくらいキレイに保たれているのですが、家の方は小学生の子が2人いるせいか、すぐに散らかってしまいまして……。
尾上
わかります! 「丁寧に」を心掛けようと思っても毎日が忙しすぎて、自宅でリラックスする環境を理想通りに整えられないというジレンマがありますよね。
なので、私はお気に入りの場所だけ整えて、そこでゆったり過ごすようにしています。部屋の中にあるものでソファがいちばん気に入っているので、ソファのところだけはキレイに整えておいて、疲れたなあと思った日はそこでリラックス。周りに花や香りを置いて、自分の好きなものに囲まれる時間を持つようにすると、気持ちが落ち着きます。そういう、自分をいたわる時間をつくるのが「丁寧な暮らし」なのかなと思っています。

細田
家全体だと大変ですが、ポイントだけ整えるのはいいですね。それに、自分をいたわる時間があると、バタバタして慌ただしく過ごした1日の気持ちを整えることもできそうです。石崎さんは、自分をいたわる時間はありますか?
石崎
子どもを含めて、家族と過ごす時間が自分をいたわる時間になっています。あと、月に2〜3回、サーフィンに行きます。茨城や千葉の海岸まで出かけて、サーフィン自体も楽しいですし、強制的にデジタルデトックスになるのがすごく心地いいです。
尾上
私は以前、旅先のオーストラリアの海辺で、スマホを触らないで友人とただひたすら寝るという時間を楽しみました。わざわざ外出しなくても、1日の中でスマホから離れる時間、たとえばお風呂にゆっくり入ってスマホは持ち込まないとか、そんな時間があるだけで気持ちが整う感じがあります。慌ただしさや忙しさを感じさせるものからちょっと距離を置くと、「丁寧にこだわる」ことを思い出したり、心地いい時間をつくったりすることができそうです。
細田
自分をいたわる時間やご褒美の時間を持つのは大事ですね。
尾上
そう思います。私は甘いものも好きなので、大好きなフィナンシェを食べたり、コーヒーを淹れたりして、自分を甘やかす時間を持つようにしています。いつもがんばっている方なら、そういったちょっとしたことがすごく大事な時間になるのかなと思います。