2025年1月21日
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春や秋の花粉の季節は、花粉症の方にはつらい時期ですが、「髪の毛の花粉対策」はしていますか?実は、髪には衣類以上に花粉が付くことも!花粉が付着しやすい条件や効果的な対策を、実験結果とともに紹介します。花粉の季節を少しでもラクに過ごせるようにぜひ参考にしてくださいね。
花粉症や花粉アレルギーの人のうち、髪への花粉の付着を気にしている人は46%と、ほぼ2人に1人です。
しかし、外出時の対策として「家の前で服に付いた花粉を払う」と答えた人は36%であるのに対し、「帽子をかぶる」(18%)、「家の前で髪についた花粉を払う」(16%)、「髪をまとめる」(14%)といった髪への花粉対策を取る方は、いずれも2割以下で、髪への花粉対策は見落とされがちであることがわかります。
花粉は空気中に飛散しているため、衣類同様に髪にも付着します。衣類の素材によっては、髪の毛の方が花粉付着が多いこともあるほど。着るものの工夫だけでなく、髪の花粉対策も大切です。
(写真はイメージです。実験とは関係ありません)
一般的には、髪は長い方が花粉の付着量は多くなります。また、髪の表面には頭皮から分泌された皮脂が付着していて、この皮脂も花粉の付きやすさに影響しているようです。皮脂があると花粉は付着しやすくなるので、ショートヘアの人も油断せずにしっかりと対策を!
花粉対策の大きなポイントは「持ち込まない」「除去する」の2つです。
家に「持ち込まない」ためには、髪をまとめることも対策のひとつですが、外出時に帽子をかぶる、家に入る前に髪を手で払って花粉を落とす、といった方が効果的なのでおすすめです。
※花粉の付着量、および除去の効果は、各種条件によって異なったり、個人差がある可能性があります。
※今回紹介するデータは、美容師練習用マネキン「ウィッグ」を用いた実験結果です。
家に入る前には、手やブラシを使って、上から下へ、髪→衣類の順に付いた花粉を舞い上げないようにしっかり払い落としましょう。
また、花粉は洗い落とせるので、帰宅したら、手や顔を洗うだけでなく、早めに髪も洗って花粉を「除去」しましょう。花粉が付きにくいシャンプーを使うのもおすすめです。
家の中に入ってくる花粉の4割は、布団や洗濯物、衣類や髪への付着によるものです(花王調べ)。春先に気温が上がると、頭皮の皮脂も増えるので、花粉がより付きやすくなります。髪への対策も万全に、花粉シーズンを上手に乗り切りましょう。
●関連リンク
今回の研究成果の一部を「2019年繊維学会秋季研究発表会(2019/11/9~10・長野県)」にて発表しました。