JALさんと一緒に。“キレイのチカラ”で快適な空の旅を支えたい！（前編）

JALさんとは、これまでも花王製品の機内アメニティへの採用などで、お付き合いがありました。コロナ禍において、お客さまに、より安全・安心な空の旅をお届けするために「清掃マニュアルを監修してほしい！」と、JALさんからお声がけがあり、この取り組みがはじまりました。そして、食品衛生や感染予防など、衛生管理のエキスパートである花王のグループ会社、花王プロフェッショナル・サービスも加わり「キレイのチカラを、翼にのせて。」をスローガンに、プロジェクトがスタートしました。現場では、いたるところでキレイにするための工夫がありました。まずは、機内化粧室の清掃からご紹介していきます。

機内の化粧室は、狭い空間なので、身動きがとりにくく清掃がしにくい場所のひとつです。特に化粧室の使用が多い国際線では、フライト中に頻繁な清掃が必要となり、短時間で実施することが必須でした。清掃時には衛生面と感染予防の観点から、着用するガウンの正しい着脱方法をマニュアルに追加しました。

脱ぐときのポイントは、汚れている外側に触れないようにすること！
手袋は外側に手が触れないよう内側から裏返すように外します。ガウンは、後ろの結び目をそのまま切って、外側に触れないように織り込みながら丸めていきます。最後はビニール袋に入れ、密封して廃棄します。

清掃の手順は、高いところから低いところへ。「拭き掃除では、汚れを広げないよう、左から右へ一方向に清掃後（横）、最後に右端のみ上から下へ一方向に拭く（縦）、横→横→横→縦、と拭いていくのがポイントです。普段のお掃除でも、取り入れたいですね。

狭い空間では特に、ニオイの原因となる汚れを残さず清掃することが大切。ブラックライトを使用し、汚れやすい場所を確認して、清掃箇所を見直しました。さらにかがむことなく床掃除ができる「クイックル ミニワイパー」を導入。制服の裾が床につかず、より衛生的に清掃ができます。

機内などお客さまと接する場所の衛生管理はもちろんですが、接客に関わるJALスタッフさんをはじめとるする、全社員の職場環境を清潔に保つことも、お客さまをまもる重要な視点。運航・客室乗務員さんの打合せスペース、休憩スペース、会議室や本社オフィスには、使用ごとの拭き掃除を提案しました。また、正しい方法で行なってもらえるよう、スタッフのみなさま向けにPOPを用意しました。

今やタッチレスとなった、JALさんの自動チェックイン機。非接触で使えるものの、タッチパネルに思わず触れてしまったり、チケットの発券口に触れることもありますよね。清掃箇所や拭き方など、わかりやすくマニュアル化しました。
また、お手伝いを希望されるお客さまをサポートする、スペシャルアシスタンスでは、ベビーカーや車いすも使用のたびに清掃しています。さらに、グランドスタッフさんが使用するパソコン、マウス、電話等は、時間の経過とともに汚れが蓄積する度合いを調べ、定期的に効率よく清掃を行なっています。

清潔な環境でお客さまをお迎えすることは基本品質として以前から徹底していましたが、コロナ禍では、お客さまの安全にも直結するものとなり、求められる品質基準が大きく変わりました。より安心して空港や航空機をご利用いただくために、衛生管理の専門的な知識を持つ花王さんのアドバイスは大変勉強になりました。「お客さまに安心して快適にお過ごしいただくための環境づくり」を改めて全社員一丸となってめざすことができました。衛生のリーディングカンパニーである花王さんの知見をもとに衛生管理を行なうということで、お客さまの安心だけではなく、社内にも「安心して空港や機内で働ける」という声が広がっています。これからも花王さんと共に、キレイな空の旅を提供していきたいと考えています。
 
つづく
 
（後編）は、実際にJALさんと一緒に空のキレイを考えた、花王の担当者の想いをご紹介します！
 
JALさんと一緒に。“キレイのチカラ”で、快適な空の旅を支えたい！（後編）
 
なお、こちらの内容は、花王YouTube「Kao Do it !」で、分かりやすく、紹介しています。ぜひご覧ください。