2023年11月14日
髪の花粉対策
シェアする
春や秋の花粉の季節は、花粉症の方にはつらい時期ですが、「髪の毛の花粉対策」はしていますか?実は、髪には衣類以上に花粉が付くことも!花粉が付着しやすい条件や効果的な対策を、実験結果とともに紹介します。花粉の季節を少しでもラクに過ごせるようにぜひ参考にしてくださいね。
花粉症の人に「花粉の季節に外出した際、花粉の付着が気になるところは?」と聞いたところ、「髪」と答えた人が50%と、「ジャケット、上着」と大差ない結果に。ところが、その回答者に「外出時の対策」を聞いたところ、「家に入る前に、服に付いた花粉を払う」人は63%に対して、「家に入る前に、髪に付いた花粉を払う」人は約半分の35%と、衣類の対策と比べて少ないことがわかりました。
花粉は空気中に飛散しているため、衣類同様に髪にも付着します。衣類の素材によっては、髪の毛の方が花粉付着が多いこともあるほど。着るものの工夫だけでなく、髪の花粉対策も大切です。
※今回紹介するデータは、美容師練習用マネキン「ウィッグ」を用いた実験結果です。
一般的には、髪は長い方が花粉の付着量は多くなります。また、髪の表面には頭皮から分泌された皮脂が付着していて、この皮脂も花粉の付きやすさに影響しているようです。皮脂があると花粉は付着しやすくなるので、ショートヘアの人も油断せずにしっかりと対策を!
花粉対策の大きなポイントは「持ち込まない」「除去する」の2つです。
家に「持ち込まない」ためには、髪をまとめることも対策のひとつですが、外出時に帽子をかぶる、家に入る前に髪を手で払って花粉を落とす、といった方が効果的なのでおすすめです。
※花粉の付着量、および除去の効果は、各種条件によって異なったり、個人差がある可能性があります。
家に入る前には、手やブラシを使って、上から下へ、髪→衣類の順に付いた花粉を舞い上げないようにしっかり払い落としましょう。
また、花粉は洗い落とせるので、帰宅したら、手や顔を洗うだけでなく、早めに髪も洗って花粉を「除去」しましょう。
家の中に入ってくる花粉の4割は、衣類や髪への付着によるものです(花王調べ)。春先に気温が上がると、頭皮の皮脂も増えるので、花粉がより付きやすくなります。髪への対策も万全に、花粉シーズンを上手に乗り切りましょう。
●関連リンク
今回の研究成果の一部を「2019年繊維学会秋季研究発表会(2019/11/9~10・長野県)」にて発表しました。